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旧家通りから裏山の方へ少し上ったあたりに
廃墟となった工場がある。
鈍色の景色が年に一度だけ、紫陽花の青色に美しく染まる時がある。

そんな話を幼い時に父から聞かされていた。

家を出て、旧家通りから裏山の方へ。
手入れのされてない雑木林と、有刺鉄線で囲まれた
空き家になった古い市営住宅。
誰もいない、どんよりとした灰色の景色が続いた先に
その工場はあった。

紫陽花なんて、無いじゃない…。

そう思って踵を返して坂を下りはじめたところで
突然に強いデジャヴに襲われた。

……前に何度か来た事がある。

灰色の景色をバックにひっそりと一輪だけ咲いている紫陽花。
サファイヤのような深い青色。
背中越しに見ていた。
そう、誰かに背負われていた。

その背中はとても温かかった…。
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凛ちゃんのエピソードを読んでからこの曲を聞くと、
よりグッと感極まりますね。

寂しい気持ちがどういうものか、本当はよく分からない。
でも、どこかで感じる空虚感。
何かが足りてない気がするけれど、どうにもならないと諦めてもいる。

そんな等身大の凛ちゃんを、リアルに感じていただければと思います。

そして、最後の虹はなんと、本物の、倉吉市の虹です！

倉吉市で行われた「くらよし桜まつり♪」に行かれた
Yueiさんからご提供いただきました。
雨の予報だったのに虹が出たそうで…、まさに奇跡！

この虹の写真を見た瞬間「これは入れるっきゃない」と 運命的なものを感じました。

そしてムービーに入れ込んでみたらやっぱりピタッとしっくりときたもんだ。
その時の「まとまった！」感は半端無かったです。