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ノスタルジア稼働記念特集
第一回 ノスタルジアの世界観 2017.02.17
──ノスタルジアに収録される楽曲をwacのコメントとともに一部ご紹介します。コナミオリジナル楽曲は是非アレンジを聴き比べてみてください。

ノスタルジアオリジナル楽曲
Fly far bounce
猫叉Master
猫叉さんにはこの曲の前に既に1曲制作頂いていたので、この曲がノスタルジア書き下ろし2曲目でした。

1曲書き下ろされて、ノスタルジアもプレーしてみて培われた「ノスタルジアってこういうゲーム」というのを完全に「掴んだ」楽曲を作って頂けたと思います。

先日のJAEPOでのライブではノスタルジアとピアノで合奏しましたが、ピアノで弾いてもゲームで弾いてもカッコよくて楽しいノスタルジアを代表する曲です。
形無き旋律
m@sumi
m@sumi さんといえば鍵盤楽器全般、特に電子オルガンの腕前はスペシャルで、BRF'16での独演も記憶に新しいところです。

そんなm@sumi さんにどんな曲を頼もうかなーと悩みましたが、曲リストにはなんとなく「幻想プログレッシヴ」と書いてありました。
「幻想プログレッシヴ」と書いておきながら悩んでおりましたが、最終的に作ってもらったのは「幻想プログレッシヴ」でした。

トリッキーな変拍子とジャジーな響きでありながらキラキラかわいいノスタルジアを代表する曲です。
羊皮紙の上の銀河
OSTER project feat. そらこ
OSTERさんはなんでも出来ますしピアノにも長けてますので、ジャズ系かなーごっついクラシック系かなーR&Bとかもいいなーとか色々考えたのですが、最終的に歌ものが欲しくなって「やたらピアノ弾いてるポップス」をお願いしました。

ポップスと言ってもいっぱいあるのですが、ようは僕が好きな、作りたくなっちゃうくらい好きなポップスを、自分で作るより高いクオリティーで作ってくれるのがOSTERさんなのです。
まったく便利な世の中になったもんだ。

走り出すシンコペに突き刺さるコード展開。踊るピアノに透き通ったそらこさんの歌声。
僕の好きなポップス満貫なこの曲は間違いなくノスタルジアを代表する曲です。




コナミオリジナル楽曲
morning music
Bubble System

オリジナル

KEYBOARDMANIA
「キーボードマニアの曲だー!」と思うか「ゲームセンターで朝一に流れてた曲だー!」と思うかで世代が分かれるところです。
自分的には、「雑誌の付録のソノシートがやぶけそうになるまで聴いた曲だー!」です。
この曲をキーボードマニアの曲だと思ってる若者にソノシートという言葉が通じるか心配だよおじさんは。

自分がコナミのゲームミュージックを好きになっていったきっかけの方のデビュー曲と伺っております。
前述の通りキーボードマニアにも2バージョンが収録されておりますが、今回は原曲の雰囲気を感じられる鍵盤楽器でのアレンジということでオルガンでアレンジをしてみました。
最初のロケテスト限定だったピアノアレンジ版もいつかどこかで聴いて頂きたいところ。

この曲をプレーしているとL.E.D.さんやSotaさんといった古参ゲームミュージックファンが集まってきます。
そんな存在そのものがノスタルジーであるこの曲は、どう考えてもノスタルジアを代表する曲です。





クラシック楽曲
neko fun jitter
Neko M@mma Team
日本に限らず世界中で幼少の頃より親しまれている曲ですね。
ピアノ弾いたこと無いけどこの曲だけは弾けるぜ、という方も結構いらっしゃるのでは。
ていうかゲームにしてみて思いましたがこの曲って結構難しくね?
誰でも弾ける、という敷居の低い曲ではない気がします。

どうせ簡単にならないのなら、ということでm@sumiちゃんを巻き込んだ「ねこまんまチーム!」あらため新生「Neko M@mma Team」で思う存分遊ばさせてもらいました。
時々見え隠れするm@sumiっぷりオサレっぷりもさることながら、ぬこねこさんが「にゃん」を何回言ったのかも気になるところです。

誰もが子供時代のピアノ遊びを思い出すこの曲は、ノスタルジアを代表するクラシック曲と言えるでしょう。




ライセンス楽曲
空も飛べるはず
好きな曲なので入れちゃいました。
他のBEMANI機種では、難易度が…とかゲーム性が…とかなりそうですが、こういった曲を受け入れられるのがノスタルジアなんです。

歌っているのは林ももこさん。
BEMANIファンの方にはポップンの猫叉さん曲やリフレクのQrispyさん曲でもおなじみですね。
元々声も歌い方も大好きだったのでお願いしましたが、予想通りこの曲にめっちゃはまっていると思います。

林さんの歌の力もあって、聴いているだけで誰の心にも共通する懐かしい景色の浮かんでくる曲になりました。
はじめての方でも安心な難易度なので、まず最初はこの曲でノスタルジーを感じてほしいです。
つまりノスタルジアを代表するライセンス曲ってことです。
千本桜
黒うさP Arranged by まらしぃ
いまや、ある世代を境にすれば誰もが知っている楽曲と言えるのではないでしょうか。
そして、まらしぃさんの演奏によって更に誰もが聴いたことのある楽曲になっているのではないでしょうか。

今回まらしぃさんによるアレンジは何曲か収録していますが、まさに、まらしぃ気分になれるゲームです。
ピアニストってこういう気分なんだーと感じて頂けますれば。

そうそう、そんなわけでやっぱりノスタルジアを代表するライセンス曲です。









TOMOSUKE編
──『鍵盤とわたしのノスタルジックな話』をお題に、フリーコラムを書いていただくコーナー。第一回はTOMOSUKEさんのノスタルジックなお話です。

鍵盤とノスタルジック。
その二つの言葉で僕の心象でまざまざと泛んでくるのは
夕陽に照らされた校舎の風景ですね。

あれは、小学生の時でした。
メンデルスゾーンの春の歌という
甘く優美なメロディを持つクラシックの曲があるのですが
毎日決まった時間にその曲の美しい旋律が
学校の音楽室の少しだけ開いた窓から聴こえ漏れていたのです。

夕陽に照らされた窓、かすかに揺れるカーテンの隙間から
溢る柔らかなタッチで弾かれる優美なピアノの音。
紡がれた旋律は西の陽射しが宵闇に追われ
空が次第に濃紺に染まっていくのと相まって
下校のチャイムや長距離列車が終着駅に着くときのメロディと同じような
何か楽しい時間の終わりを告げているような
そんなセンチメンタルなものに聴こえました。

僕はすっかりそのピアノの音に魅了され
こんな優美な曲を選んで弾いているのはお嬢様に違いないとか
こんなタッチで弾けるのは、とても柔らかくて綺麗な手をしているに違いないと
毎日校舎を見上げては、耳を澄まし
見ることのできない演奏者の姿を勝手に妄想していました。

ところが、ある日を境にばったりと聴こえなくなったのです。

静寂の中、残るのは夕陽に照らされたオレンジ色の校舎だけ。
その風景がなぜか、いつもよりも美しく見えました。
その時の美しい喪失感は、今でも心に焼き付いていますし
自分の創作にも影響を与えてると思ってます。

と、つらつらと書かせて頂きましたが
読んでいる人の中で、何人かはピンと来たかもしれませんね。笑
そうなんです、このエピソードは
とあるノスタルジックな音楽物語の中でも登場してます。



──次回はどなたのコラムでしょうか。お楽しみに









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