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ノスタルジア稼働記念特集
第一回 ノスタルジアの世界観 2017.02.17
──間もなく稼働を迎えるノスタルジアを徹底解剖。第一回はノスタルジアの織りなす世界観を制作チームにお聞きしました。


ピアノ×アンティークでノスタルジックな世界を表現

──デザインコンセプトについて

“ピアノ”というと、ドレスを着る演奏会のような、上品なイメージが思い浮かんでくると思います。
その上品なイメージを取り入れつつ、新しい世界観を作れないかと思い、デザインを考え始めました。

そこでノスタルジアでは“郷愁”というテーマから考えを広げていき、上品だけど古めかしい……いわゆるアンティークな要素をふんだんに盛り込むことに決めました。

これは誰が使っていたものだろう、とか、この傷はいつ付いたものなんだろう、とか。
古いんだけど、大切に使い込まれているものって、とても魅力を感じます。
そして、そういう古いものに惹かれる気持ちは、たくさんの人が持っていると思います。
ピアノの持つ少し寂しげな音色と、アンティークな雰囲気がマッチして、まさにノスタルジックな世界を作り上げることができたと思います。


ゲーム画面なのに、自分の持ち物かのように愛着が湧いてくる
──ゲーム画面を作るにあたってこだわったポイント

ノスタルジアのUIでは“物”がたくさん登場します。
楽曲選択画面では本から楽曲を選び、選曲中のカーソルには羽ペンが出てきます。
他にも、あらゆる画面を作るにあたって、具体的な“物”を多く採用しています。

デザインコンセプトであるアンティークは、使い込まれた“物”の存在が重要だと思ったからです。
ゲームの中のUIなのに、まるで自分の持ち物かのように愛着が湧いてくる。
そんな風になればいいなと思って、使い込んだ感じを意識的に出すようにしています。

あとは、分かりやすさの面でも“物”はとても効果的でした。
「本はページをめくれるよね」とか、「時計はこう進むよね」とか。
当たり前のことですが、直感的に操作を理解してもらえるのはUIを作る上でとても助かりました。




──本のページをめくる操作について

本のUIはめくった時の操作感や、文字のデザインなどにとてもこだわっています。

紙をぺらっと捲るタイミングがスムーズに見えるよう何度も調整したり、SYUNNさんに効果音を作って頂いた時に、実際に古い楽譜の紙を用意して捲って、「こんな感じでできませんか」とお願いしたりしました。
効果音がつくことで、操作した時の気持ちよさが各段に良くなり、つい何度も捲りたくなる画面にできたと思います。

リザルト画面では評価ランクに合わせて表示される言葉をカリグラフィ文字で表現していますが、これは実際に紙にペンとインクで書いたものをスキャンして使っています。


例えば、Aランクは「Amazing!」、Bランクは「Brilliant」という感じです。本物のインク溜まりや、かすれ具合がいい味を出しています。
全ランク分ちゃんと書き起こしていますので、リザルト画面では是非注目してみてください。




──アイテムなど細かな部分のこだわりについて

ノスタルジアにはオリジナルストーリーがありますが、ゲーム中に手に入る時計やブローチといったアイテムはその物語を意識した見た目になっています。
アイテムは1つ1つ意味を込めて丁寧に作っているので、『どんな意味があるんだろう?』と想像してみてください。
特に時計はブローチに変わると消えてしまうので、手に入れた際は意識して見ていただけると嬉しいです。




──演奏中の画面について

ピアノの音色とノスタルジアの雰囲気に存分に浸ってもらえるよう画面全体が変化するような演出を目指しました。

白い音符は鍵盤を表現し、判定エフェクトは波紋のように柔らかく響くピアノの音色を表現しています。
また先ほどテーマとして挙げた“郷愁”というキーワードから、演奏が進むにつれてモノクロの背景がカラーに、そしてさらに華やぐような演出を作りました。
画面の演出も併せて、画面全体が変化していく様子を楽しんでいただけたら嬉しいです。

また、画面左上にある猫の足跡のメーターの上を、メーターの増減に合わせて猫がテコテコ走ります。
メーターいっぱいまでくると端に座っておすましするので、こちらも必見です。




──その他のシーンについて

プレーの最後に、時計の針を進めるシーンがあるのですが、BGMも相まって少し物悲しい雰囲気に仕上がっています。
wacさんには「不思議寂しい感じでお願いします」とザックリしたイメージしかお伝えできなかったのですが、見事に汲み取っていただきました。
胸にジーンときた状態で、プレーが終わりに近づいていく……。
他の音楽ゲームには似合わない演出かもしれませんが、このゲームだとしっくりくる。ノスタルジアだからこそできる演出だと思います。




黒猫が女の子を探しに行く物語

──世界観・ストーリーについて

ノスタルジアでは特定の楽曲を演奏するとムービーが流れ、物語が進みます。
詳しくはまだ言えませんが……黒猫がとある女の子を探しに行く、というお話です。

イラストのみで構成されたシンプルなムービーになっていますが、実はいろいろ仕掛けがあったりします。
隅々まで見ていただけると、今後の展開で大きな発見があるかもしれません。
稼働開始時点では物語の序盤までしか遊べませんが、アップデートで順次追加予定です。
既にラストまでの絵コンテは出来上がっていますので、楽しみにしていてもらえるとうれしいです。




──メインビジュアルの女の子や黒猫について

こちらも詳しくは言えませんが、簡単にご紹介します。
ノスタルジアでピアノを弾く少女「Noah」と、ノスタルジアを彷徨う黒猫「Croit」です。


たくさんの方々に楽しんでいただきたいです
──最後に一言

たくさんの方々に楽しんでいただけるよう、丁寧に作り込みました。
プレーした後、胸にジーンと何かが残る。そんなゲームを目指して、これからもノスタルジアの世界を作り続けていきます。

新しい音楽ゲーム、ノスタルジアをどうぞよろしくお願いします。



──続いて、ノスタルジアに収録される楽曲をwacのコメントとともに一部ご紹介します

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