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Biography

  • 2014年10月17日
    凛よ…。

    今日は見事な秋晴れね。
    秋風も心地良くて、やはりこの季節はいいわね。

    お祭りのライブのおかげか、お父さんの絵本のおかげか
    そもそもの子供の性分なのかは分からないけれど…
    どれにせよ、うちのお店はすっかり元の平穏を取り戻したわ。

    でも、子供達は相変わらずこの商店街には来ているようだから
    お祭りの時に玩具屋と食料品屋がラインナップ増やしたのが
    功を奏して、そちらの方に興味が行ったのかもしれないわね。

    私に本を持ってきたあの子は…相変わらず商店街には
    足繁く訪れているようだし、そのおかげか友達も増えたようだし
    …何にせよ、良かったわ。

    とにかく、門前雀羅を張った古書の匂いのするこのお店で
    静かに本を読むという私の日常は取り戻せたわね。

    そういえば貴方達の日向美高校も
    もうすぐ中間テストではないかしら?
    洋服屋や喫茶店はともかく…レコード屋は大丈夫なのかしら。
    貴方、日頃勉学に勤しんでいる様子が全く伺えないのだけれど…。
    学校の成績…本当に大丈夫なの?
    毎日シャノワールでちくわパフェ食べている場合じゃないわよ。
    学業を疎かにすると音楽活動どころでは無くなるわよ。

    って…こう書くとまた変な風に捉えられるから
    予め言っておくわ。

    くれぐれも勘違いしないで頂戴。
    べ、別に既にテスト対策の予想問題を用意しているとか
    スイーツな貴方にも分かりやすいような参考書があるとか
    そ、そういう意味では無いから…断じて本当に。



  • 2014年10月17日
    イブだしっ!

    りん、あんたよく分かってんじゃん。
    そーなのよ!中間テスト来週からだしっ。
    まりかってば、今日も授業中寝てたからなぁ…。
    起きたとたんに
    『イブぅ~~悔しいよぅ…机さんのぬくもりに惨敗なんだよっ!』
    だもんなぁ…はぁ…。

    でも、まりかってさ放課後に商店街のお店とか回ったり
    旧家通りのお家とかに一軒一軒お祭りのお礼をしたりしてるんだよ。
    そういうの、みんなにはあまり話さないから
    ほとんど知らないかと思うんだけどああ見えて
    そういうところ本当にちゃんとしてるのよ。
    この辺の地域の為にってのは…昔からずっと、そう。
    色々とあいつなりに頑張ってるって事は分かって欲しいし。

    だから、テストはまあ…仕方無い。うん。

    …ってわけにはいかないんだよなぁ、学校ってやつは。
    だからテストとかに関してはさ
    あたしらができる限りの事を協力してあげないとね。

    一応まりかにはさ、今日あたしがとったノートを
    テスト対策として貸してはいるんだけど
    それだけじゃ、結構な感じでやばそうだったから
    土日にでもイブがまりかん家に行って
    ちょっと集中してやろっかなって丁度思ってたとこ。
    まりかには拉致るからってすでに言ってある。

    んでもさ、りん参考書とか予想問題とか用意してるんだよね?
    だったら、それも持って来て欲しいわ。
    うちの高校のテスト問題なんてあんたにとっては余裕だと思うから
    またまりかに教えてあげてよ。

    じゃあ、りん。
    また後でメールするけど、明日まりかん家に集合ね~。
    よろしくぅ~( *`ω´)

    イブ

  • 2014年10月17日
    めうだよーっ!

    大変な事になっためう…。

    さききからさっき、お店におはなを飾りたいから
    いいかびんとかないかってメールきたから
    めう、そりならうちのそーこにこっとうひんいっぱいあるから
    好きなものを持っていくがいいめう!
    ってかえしためう。
    そっしたら、すぐにさききがおみせにきたから
    そーこにつれてっためう。
    いいかびんが見つかって、さききも喜んでためう。

    と、ここまではまったく問題ないめう。
    問題はその後めう…。

    さききが突然そーこの奥がどうしても気になるって言い始めて
    止まらなくなっためう。

    そーこ、暗くってよくわからなかったけど
    いつものさききの気になるさんモードよりも
    なにかずっとおっかないオーラを感じためう……。
    こりは何かおかしいめうと思って、よく見たら
    そーこのどっかに置いてあった
    エレキキっぽいまっくろろなものをしっかり握りしめていためう…。

    んでで、さききそのまま扉をつきやぶって
    そーこの地下に行きそうないきおいだったから
    めう、こんしんのちからでさききからエレキキを取り上げて
    ようやくおさまっためう…。

    でも、こりは…よく見たらエレキキじゃなかっためう。
    形はエレキキにそっくりなりが
    まっくろろなりっぱなうるしぬりしてあって
    千子村正とかって文字がほってあっためう…。
    こりはきっとうちのお店ができた頃からあるものめう。

    んでで、今度はさききがそのむらまさが
    気になって止まらなくなってしまっためう…。
    むらまさ持つとそーこの奥に行きたくなるのは
    何か理由があるにちがいないから、とってもとっても知りたいです
    って止まらなくなっためうーっ!

    ってことで
    さききがどーしてもそーこの奥に行きたいって言ってるめう。
    こりはひっじょーに厳しい戦いの予感がするめう…。
    だから、ここでパーティーメンバーを募集するめう!

    現在、さききともちゃちゃ探偵団の2名めう。

    めう

  • 2014年10月17日
    咲子ですっ!

    ほわわぁぁ…
    めうちゃんのお家の倉庫さんの奥
    とってもとっても気になりますっ!

    千子村正さんってさっき調べてみたんですが
    戦国時代に妖刀って言われてたものも
    そう呼ばれてみたいですね。

    これはきっと何かとんでもはっぷんな凄い伝説さんが
    めうちゃんのお家の奥に隠されていると思うのですっ!

    私、とってもとっても気になりますっ!!

    咲子

  • 2014年10月17日
    まり花だよっ!

    ふぉおおおおおお!!
    すっごくすっごく気になるよっ!

    めうめうのお家の倉庫は
    肝試しの前に一回みんなで行ったんだけど
    奥の方にくものすさんがたくさんはった階段があって
    でっでーーんって金色のおっきな扉があって
    わたしもずっと気になってたんだよね。

    イブ、りんちゃん
    テスト勉強したら、みんなで行ってみようよ!

    まりか

  • 2014年10月18日
    イブだよ~っと!

    おっしゃ~~!
    今日一日頑張った甲斐あって
    テスト対策とかもうバッチリだしっ!

    りんが作ったプリントがすっごく分かりやすくて良かったわ
    あんた、絶対予備校の講師とかなれるわ…。
    まりかが苦手なとこもよく分かってるね。すごいわ。

    そのまりかも今日は途中で寝ないで
    めずらしく集中してよく頑張ったし
    これで来週のテストはなんとかなるっしょ!

    ってかさあぁ…めうんちの倉庫の奥ほんとに行くわけ…?
    じ、冗談だよね、さきこぉ…。
    イブ、絶対やめたほうがいいと思うしぃ。

    だって、あの扉って昔からずっと閉じたままなんでしょ??
    なんかちょー暗いしさ、くもの巣とかいっぱいはってるし
    絶対やばいって!!

    ほら、大昔っからわざわざ閉めてあるんだから
    開けないほうがいいんだよ、きっと…。
    そっとしていておこーよ…。

    ね!や、やめよっ?

    イブ

  • 2014年10月18日
    凛よ…。

    レコード屋。
    やはり私が思っていた通り、貴方やれば出来るじゃない…。

    貴方は記憶する事はあまり得意ではないけれど
    勘が鋭いのか原理を飲み込むのは早いわね。
    化学や数学や物理はその原理をしっかり理解していれば
    そうそう難しいものでは無いのよ。

    喫茶店が夢中になっている、はんこ屋の倉庫の奥。
    私も気になるわ。
    はんこ屋は日向美で一番古いお店であるから
    もしかしたら、この日向美地区の古い歴史が
    色々と解明されるかもしれないわね。

    洋服屋、いい機会じゃない。
    肝試しでの決着が曖昧になっているわけだから
    ここで今一度決着をつけるということで。
    貴方、私には絶対負けないとか言っているんだから
    それをちゃんと実証してみなさいよ。

    まあ、貴方には負ける気は全くしないのだけれど…。



  • 2014年10月20日
    咲子ですっ!

    めうちゃんのお家の倉庫さんの奥
    日曜日にみんなで行ってみましたっ!

    金の扉を開けてみると…奥へ奥へと古い石の階段が続いていて
    その先がとっても真っ暗闇さんで…
    ちょっと怖くってみんな先へ進むのをためらってたんですけど
    イブちゃんが
    『言っとくけど、りんには負けないし。こ、こんなの、よ、よゆーなんだしっ。ちょっと見に行ってくるから待ってるしっ!』
    って言って一人で進んで行きましたっ!

    イブちゃんとってもとってもカッコいいのです。。。

    その後しばらくてし、イブちゃんの
    ぎゃああああぁあああ!!って叫び声が聞こえたから
    みんなでびっくりして下に降りてみると
    『ぜぜぜったいおおお化けだしっ!……ふぇっ…』
    って言いながら、イブちゃん古い甲冑さんを指さして
    腰を抜かして震えていました。

    イブちゃんとってもとっても可愛いのです。。。
    私またきゅんってしちゃいました…ごめんなさいっっ(>_<)

    階段の下は図書館の書庫みたいな広い部屋になっていました。
    棚が沢山あって本や骨董品が綺麗に整理されている感じです。
    倉庫さんの地下はどうやら古い歴史資料を
    保管している場所みたいですね。

    私が一番びっくりしたのは、古い大きな肖像画です。
    お姫様と女武将さんの2人が書かれた絵なんですが…
    そのお姫様のお顔をよく見てみると
    イブちゃんにとってもとってもそっくりさんなんですよっ!
    りんちゃんが言うにはお姫様は舞御前という名で
    女武将さんの方は橘姫って記してあるそうです。
    そうなんです、このお姫様お顔だけじゃなくって
    名前までイブちゃんみたいなんですっ!
    女武将さんの方は橘姫…橘は私の旧姓です…。
    勿論、偶然だと思うのですけど
    私、この絵になにかとってもとっても縁を感じますっ!
    戦国時代くらいのものってりんちゃんが言ってましたけれど
    このお二人がどういう人達だったのか
    私とってもとっても気になりますっ!

    倉庫さんにはお姫様の資料らしきものが沢山あったので
    何冊か持っていって調べてくれるってりんちゃんが言ってくれたので
    どういうお話なのかとってもとっても楽しみです!

    そういえば奥にはまだ扉があって、先に続いてそうでしたけど
    イブちゃんが腰を抜かして動けなくなっちゃったので
    探検はそこで終わりにしましたっ(*^-^*)

    咲子

  • 2014年10月20日
    イブだしっ!

    違うし、さきこぉ…
    く、暗くってさ状況が分からなくって
    急に鎧とかにぶつかったからびっくりしただけだしっ!
    そんなの誰だってそうなるっての!

    あたしはさ、ぜ、全然怖くなかったしっ!
    ふ、ふっふ~ん♪♪♪♪あんくらい、よ、よゆーだったしっ。
    ああやって大げさに怖がったのは
    ほら、みんなを笑わせて安心させる為だしっ。
    ギャグよギャグ。わ、分かったぁ?

    でも、イブはもう絶対奥には行かないからね!
    …なんかヘビとか虫みたいなのとか、いたしぃ…。
    って、そんなんじゃなくってさ!
    ほら、ほこりとか体に悪いし、お洋服だって汚れちゃうし
    もー十分でしょあんたたち??

    りんだってきゃーって叫んでたから
    ま、今回も引き分けにしといてあげるしっ。
    あたしのこの優しさに、か、感謝しなさいっ!

    イブ

  • 2014年10月20日
    凛よ…。

    見苦しい言い分ね、洋服屋…。
    誰がどう見ても強がりにしか見えないわよ…。

    大体貴方ね…何故怖がるたびに私にばかりだ、抱きついてくるのよ!
    私は、その理解不能な行為に対して声を出しただけよ…。
    勘違いしないで頂戴…どう考えても貴方の完敗よ。

    喫茶店。
    はんこ屋の倉庫にあった古い資料なのだけれど
    ざっと概要ではあるけれど、昨日今日でお父さんと解読してみたわ。
    日向美の歴史については去年から私も色々と調べていたけれど
    この話は例のさくら野の歌姫伝説とも繋がっていて
    とても興味深いわね…。

    あの肖像画の2人の話はこんな感じよ。

    戦国時代にさくら野の方に小さなお城があった。
    その周辺は歌と舞が上手であると評判の姫が統治していて
    民衆に舞御前と呼ばれて慕われていた。
    舞御前の側近には橘姫というとても強い女武将がいつも側にいた。
    橘姫は日向美出身で丁度今の旧家通りのあたりに住んでいたようね。
    2人はとても仲が良く、橘姫は楽器も上手だったようで
    舞御前が美しい歌と舞を披露する時は
    橘姫はいつも側で合わせて演奏をしていたようね。

    そんな時、後に『大永の五月崩れ』と言われる
    山名氏と尼子氏の守護職を巡る内紛が起きた。
    舞御前は山名氏側についていたが
    尼子氏の猛攻により周辺のお城が次々に落とされて
    ついに大軍にお城の周囲を取り囲まれてしまった。
    橘姫は舞御前を守るために城を出て一騎当千の奮戦をしたけど
    結局多勢に無勢で、ついには城門を壊されてしまう。
    倉庫に残っている千子村正と書かれた例の黒いものは
    橘姫愛用の武具の一部が残ったものと考えられるわ。

    さくら野に伝わる歌姫伝説では
    舞御前はお城で悲運の自害を遂げたとなっているけれど
    はんこ屋の倉庫で見つかった書物を紐解いてみると
    実際は橘姫は舞御前を連れて
    お城の隠し通路を通って日向美へ逃げたみたいね。
    その時に協力したのが、はんこ屋の祖先であろう兎月堂宗久。
    私が去年図書館で読んだ郷土資料にも載っていた人物だわ。
    そう、はんこ屋の倉庫は昔はお城まで繋がっていたのよ…。
    …今も繋がっているかもしれないけれど。

    以前調べた時は兎月堂宗久は侵略してきた尼子氏から
    かなりの待遇を受けていたようなので
    上手く2人を匿う事が出来たのじゃないかしら?
    舞御前と橘姫のその後は分からないけれど
    はんこ屋の倉庫にあった2人の肖像画を見ると
    この日向美で仲睦まじく暮らしていたのは間違いなさそうね。
    きっと、その後も2人で音楽を民衆に披露し続けていたのだと思う。

    以上、書物に書いてあった物語よ。

    それにしても、この日向美という土地が
    戦国時代においても音楽と縁の深い土地だったとは
    とても興味深い事ね。