H.B.Saver feat.秣本瑳羅
「この世界では、火を自由に使うことができないんですよ」
「へえ、すごい」
「なぜなら、光が奪われたから。光がないと、空気もない」
「はい」
「ごめん順番間違えた。光がないから、草花が育たない、つまり、
光合成ができないから、空気がない、酸素もないから、火が点かない」
「でも、酸素がないとみんな呼吸できなくなっちゃいますよね?」
「ごめん間違えた。酸素はあるんです。ごめん、酸素は少ないんです」
「はい」
「酸素が少ないから、火が使えない。でもそれは困る。困るなあ……そうだ!反乱しよう!!」
「はい。なにに対して反乱するんですかね」
「そりゃもう、光を奪った、偉い人達に反乱するんです。もはや、ぼくこそが戦場である」
「へえ、すごい」
「ぼくたちは、すべてを取り戻す戦いをするのです。火と空気のために」
「その世界では、植物は絶滅しちゃったんですかね」
「いや、花はまだ残っている。そうつまり、花は隠されたのです。それも探さねばならない」
「はい」
「という設定で作詞お願い。できたら曲を作り始めます」
「うひょ」


たしか最初の打ち合わせで、ボーカルのさらちーと、こんなやりとりをしたような気がします。
今回、初めて詩から曲……あ!はじめまして!HighBridge Saverです。音ゲー初参加!
ええと、ええとそれで、初めて詩から曲を作ってみたのですが、
メロディーから詩を考えるよりも作りやすかったですね。これは新しい発見でした。

<H.B.Saver>
「もしもし、おはようございます」

「どうもどうもおひさしぶりです、なんでしょう何かありましたか」

「今日会えますか」

「今日!?」

珍しく早起きをした穏やかな休日の朝。
電話口ではあまり多くを語らない謎の男・H.B.Saver氏から突然の呼びだしを受け「なんだなんだ…?」と自分に出来る限りのシリアス顔で駆けつけてみると……なんとなんと!!嬉しい楽しいポップンのお話でしたとさ♪


みなさんこんにちは。秣本瑳羅(まつもと・さら)です!いやぁすっかり午年ですね、ぱお~ん!!
そんなこんなで無事に合流したあと、喫茶店でちょっとオトナのフリして頼んでみちゃったアイスティーの底に、誰にもバレないようにこっそり注いだシロップがすごい溜まっていてむせたりしながらも二人であれこれと曲のイメージや舞台設定をどんどん膨らませていきました。
食べながらだと何故か捗りますよね、こういう作業。私だけでしょうか?!

結局日が暮れるまで相談は続き、せっかくお話した内容を忘れないようにと帰ってすぐ作詞に取り掛かったのはいいのですが…
「どうしよう!!そういえば詞先で作詞するのは初めてだー!!」

そんな私の歌詞づくりはぷち難航し、困ったり悩んだり内に秘められたもう一人の自分に問いかけたり、100万分の1の奇跡を信じたり神に祈ったり、出来そうなことをたくさん詰め込んで何とか完成させたのですが、H.B.Saver氏が作曲する段階で詞が足りなくなっちゃったりなんかしてとっても大変でした。でもでも、そのおかげですっごくカッコいい歌になったと思います!
若干かわゆさを意識した歌声ですが、そのかわり結構力強く歌っております。コーラスも荘厳なので、勇敢な志で突き進む若者のカッコ良さをちょっとでも感じていただけたらサイコーに嬉しいです!うっひょー!ヾ(*◎ω◎*)ノ゙

<秣本瑳羅>