○Sound / Cuvelia 19 LincleサウンドディレクターのL.E.D.さんより、「天使と悪魔、どっちやりたいっすか?」とのフリがありました。
どうやらL.E.D.さんと僕とで、天使と悪魔のラスボス曲をどちらかで担当するということで、 どう考えてもサウンド的にはL.E.D.さんが悪、僕が天空のはずなので、二つ返事で天使の方をやることになりました。
アートワークを手がけるGOLI氏からは、“ラスボスに相応しい神々しさ”というものを求められ、 明るい曲調、しかもインストで感動する要素を盛り込まなければならず、更に高難易度設定が可能なアレンジメントと、 嘆きの樹以来なかなかにハードルの高い制作でしたが、非常にいいものができたのではないかと思っています。
ちなみに、曲全体に使われているコーラスは、女性コーラスではなくボーイソプラノをイメージしています。 男の子たちが揃いの白い衣装を着て、一生懸命歌う姿を想像しながら聴いていただくと、感動が倍増します。
特に男の子を持つ親の方は、わが子が歌う姿を想像しながら聴いていただけば 涙なしには聴くことができないでしょう。 ○Anime / GOLI この曲は制作の最も終盤に作っていた曲なので、曲とグラフィックが同時進行になっていたりしました。 今作はリンクルキングダムというイベントが固まってからの曲作りだったので、 イベント→イメージと曲のすり合わせ。という流れでした。 七つの大罪。赤い竜。ときて最後は神様系。 さて、それでなぜキュベレーなのか。 キュベレーというのは不思議な神様で、一つの宗派に迎合されるまでは、 敵対する民族の土着の大地母神だったとされているらしいです。 獅子や蜂をつかさどる神様なので、西洋風に像が作られる前の姿は 想像するにアフリカ大陸の方の民族だったんじゃないのかと邪推します。 一つの宗教観からは、キュベレーは神様でありながら、サタンの母、リリトのそのまた母のような存在。 その繋がりもあって今回の最終ボスとなっていきました。 概念的なものでそうなっていると思うので、恐らく父のような存在は無く、 全ての悪魔の更に上に乗せる事によって、「キュベレー信仰は悪しきもの」とし、戦いをやりやすくしたのだと思います。 「正義は我らに」そんな感じでしょうか。 ともかくキュベレーさんでありキュベリアさんです。 イベントも決定したので制作に取り掛かったのですが、最初、神様はもっとサイバーなメカロボのタッチで描いていました。 ガキーンガキーンという感じの。 まだ曲が無いので…とりあえずですけど。 そんな中、そのメカメカしいグラフィックをTAKAさんが通りがかりに見て T「うーん。ヤバい。曲の方向性が違ったかな~」と話したり、 T「メカじゃないかな~」とか G「じゃ人型にしようか~」とかで G「中にこんなんが入ってる感じでどうだろうか?」とか T「うん。じゃこれで」とか そういう感じの流れになりました。 最後なので、めっちゃギリギリの制作時間でしたが、こだわって組みあげました。 曲調が変わる瞬間で変体させるのと、攻撃パターンを組むのに、結構苦労しました。 重いデータなので、一回組みあげたと思ったらソフトが落ちて、 時間が無い中、発狂しそうな感じで徹夜して組み直した記憶があります…。 そして。 少女では無く、少年のイメージだったのは今知りました。 驚愕です。 そんなわけで、イメージのラフを描いてみました。 中のひとを少年に変換すると↓な感じになりました。
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