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Special

あのね!

    さきちゃん、あのねっ!

    ホールトーンスケールってなあに?

    ズバリ、とってもとっても魔法少女さんですっ!


    まほーしょうじょ…??

    音を聴いてもらったほうが早いですっ!

    ちょっと、やってみますねっ。

    これが ホールトーンスケール さんの音ですっ!

    ふぉおおおお!!

    さ、さきちゃんっ、何か体が熱くなってきたよっ!



    …わ、私、やっとわかったの。叶えたいこと…。

    だからそのために…

    ……おや!? まりかちゃんのようすが……!

    大丈夫だよっ、もう大丈夫だよ…さきちゃん。

    魔法商事ちくパ☆まりか、ここに参上だよっ☆

    絶対に、今日までのさきちゃんを無駄に…
    わーー!!えーっとえっと!

    …まりかちゃん、ちょっとごめんなさいっ!

    とりあえず、とってもとっても黙って下さいっ!!
    ふぁ、ふぁきひゃん、ほーひたほっ!?

    ひゃへへないほーっ!?
    うん!まりかちゃん、その格好とっても似合ってますよっ!

    でも、魔法少女はとってもとってもどうでもいいとして

    ほ、ホールトーンさんの話に戻しましょう!!

    とりあえず、この譜面を見て下さいっ!

    これがホールトーンさんのお顔ですよっ。

    さあさあっ!!







    …ふえっ?

    ふめん…??



    む…むむむ…!?むっ!

    この楽譜は重大ななぞがありますぞ…さきき君っ!
    どうやらそのようですね…まりか探偵

    これはなにかの暗号かもしれません…。

    実際に鍵盤に並べてみましょうっ!
    どれ、弾いてみようではないかっ。

    ド、レ、ミ、ファ#、ソ#、ラ#、そしてド、か…。







    こ、これは…!

    半音の移動が全く存在しないよっ、さきき君っ!

    全ての音が…鍵盤を一つまたいで弾くようになってるよっ!

    はい!全ての音がとっても全音で並んでいるということですっ!

    しかもだよっ…さきき君。

    どこからはじめても同じ音に戻る

    これは、まさに千歳飴っ!音楽界七五三だよっ!
    そうですね…はじまりも終わりも無いですね…

    これは、まさしく無限ループですっ!

    し、して、その心はっ!?

    どこをとっても同じということは…

    どこにも特徴を感じさせなく聴いたものを迷わせる

    つまり、真っ白な迷宮です!
    めいきゅー??

    ちょっと!早くも、め、迷宮入りなのっ!?さきちゃん!

    この事件は解決できないのっ!?

    そんなのって…そんなのって…

    そんなのってないよ!!さきちゃん!!
    あんれー?あれまりかとさきこじゃーん??

    二人で真剣な顔して虫眼鏡で楽譜とか見て、なーにやってんだろね。

    ってかまりか…あいつはなんでコスしてんのよっ!?

    見なかった事にしましょう。

    まりかちゃん、く、くるしいですっ!

    落ち着いて下さいっ!

    他のスケールと違って特徴が無いから…つまりですよつまり!

    ふぇ??つまり??


    つまり、このなぞの答えは…特徴なき特徴ですっ!

    特徴がないのが特徴…?

    ふぇーん…さ、さきちゃん、わたし頭がこんがらがってきたよっ。

    ど、どうしよう…。
    ちょっ!りんっ!

    あいつ、さきこに迫ったと思ったら今度はなんか脱ぎだしたしっ!

    何よぉまりか…。最近遊んでくれないと思ったらあたしの知らないところでっ…ふえっぇ。
    心配には及ばないわよ。レコード屋のあれはね、いつもの事なの。

    というか…洋服屋。貴方何で泣いているわけ!?…わけが分からないわ。
    前にスケールというのは、弾かない音を決める事でそれぞれの雰囲気を出すって言いましたよねっ?

    例えば、ヨナ抜き音階だとファを弾かないことであのオリエンタルな雰囲気を出してます。

    ホールトーンさんの場合は、それと少し考え方が違って『半音の移動を使わない』という決まりごとで

    特徴を出しています。だから、全音音階とも言うんですよっ。

    こうやって弾かない音を決める、だけではなくって『半音と全音の移動をどこで使うか』というのも

    スケールを作る上でのポイントなんです。
    なるほどっ!

    どこで半音の間隔を使うか、どこで全音を使うか

    それがブルーノートスケールの時に話してた『方言』に繋がるのかなっ!
    そうですっ!

    ブルーノートスケールさんも普段聴きなれている

    標準語のスケールと半音の間隔全音の間隔を使う場所が

    ちょっとずれているので、あの不思議な雰囲気を感じるんですっ。
    半音全音どこで使うかって、重要なんだねっ!

    それで…ホールトーンさんの場合は全く半音を使わないんだよね。

    そう考えると、これってすっごく極端な方言だね!!

    標準語しか分からない人には何喋っているのか分からないよねっ!?
    はいっ!

    だから、こういうとってもとっても不思議な感じがするんですっ。

    このスケールが標準語しか分からなかったクラシック音楽に初めて登場した時は

    ものすごい衝撃だったらしいですっ。
    なるほど…

    これは凄いスケールさんだよ…。

    まさに魔法だよねっ。音もすっごく魔法っぽいし

    よーし、わたしとめうめうの曲に取り入れてみようかなっ!
    わぁっ!例のちくパの歌ですよねっ!

    それは楽しみですっ!

    魔法もテーマにしてるって言ってたから

    ホールトーンさん、大活躍ですよっ!バリバリな伝説になりますよっ!
    うんっ!!

    あのね、さきちゃん、わたし魔法少女になるよ

    ちょっと世界を救ってこなきゃだよ…。

    だから、ここでお別れだね。

    まりかちゃん…そんな!

    いつかまた、もう一度さきちゃんとも会えるから。

    それまでは、ほんのちょっと…
    わーわー!

    本当にとってもとってもスレスレですのでっ

    とってもとっても黙って下さいっ!

    本当にっ!

    大丈夫だよ!絶対、大丈夫だよっ!


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