e-amusement TOP

Special

あのね!

    りんちゃん、あのねっ!

    MIDIってなあに?
    随分と基本に戻ったわね…。

    というか、貴方MIDIすら知らないの?
    言葉はよく聞くから知っているんだけど

    実際どういうものなのか、分からないのっ。

    ねねっ、教えてりんちゃん!
    まぁ…よくよく考えてみれば、そうね。

    貴方はその赤いキーボードしか使っていないし

    現状、曲を制作したりミックスしたりする時はこうして全て私の部屋で行っているわ。

    自らMIDIを使う機会が全く無いという事かしら。

    そうなると言葉を理解する必要も無かったというわけね。
    うん、そうなの…。

    でもね、りんちゃん。

    この間隣町の楽器屋さんにいったら

    すっごくかわいい音が出る機械があってね

    店員さんにこれどうやって使うんですか?って聞いたら

    MIDI繋ぐんだよって言われて全然わからなかったの。

    欲しかったんだけど、断念したよっ!
    成る程…そういう事だったのね。

    今使っているキーボードだけじゃなくて、新しい楽器を使うのならMIDIの知識は無いと駄目ね。



    MIDIというのは、Musical Instrument Digital Interfaceの略称で

    1982年に日本国内、海外の電子楽器メーカーが共同で策定した統一規格よ。

    米国のカルフォルニア州にあるMIDI Manufacturers Associationと…んひゃぅ!

    って!なななな、何をしているのよレコード屋!
    りんちゃん、巻きでお願いだよっ!

    巻いて巻いていこうよっ!ねっ☆
    貴方は一体ど、どこを巻いているのよ!

    は、早く手を離して頂戴っ!やめなさいよっ!
    えへへへへ☆

    相変わらずりんちゃんのおみあしさんはすっごく綺麗だなぁ

    これはもう世界遺産に登録してもいいくらいのレベルだよっ!!
    な、何をわけのかわらない事を言っているのかしら。

    全く…貴方はいつも突然すぎるのよ…し、心臓が幾つ滅んだと思っているのよ…。

    仕様が無いわね…そのスイーツ脳でも分かるように説明するわ。

    MIDIというのは、簡単に言えば命令よ。

    同時に多くの音楽の機材を使う場合

    MIDIケーブルというものを使って、それぞれに色々な命令を伝えていくのよ。
    めいれい?

    って…ご主人様メイドさんみたいなものかな?
    そ、そうね…。貴方がどういう意味でそれを言っているのか不明だけれど…。

    命令する側をマスター、受ける側をスレーブと言うしそういうものだわ。

    貴方が使っているそのキーボードの背面を見てみなさい。

    MIDI OUTって書いてあるところがあるでしょう?
    あ、これかなっ?

    なにかを挿し込むようになっているね。
    そうよ。そこにMIDIケーブルを挿し込むの。

    例えば…そうね、ここに音源があるわ。

    ちょっとここの部分を見てみなさい。
    あ、今度はMIDI INって書いてあるねっ。

    わたしのキーボードのMIDI OUTと同じ挿し込み口があるよ。
    じゃあ、このケーブルの片方を貴方のキーボードMIDI OUT

    もう片方をこの音源MIDI INに繋いでみて頂戴。
    えいっ、えいっと。

    りんちゃん、これでいいの?
    いいわ。

    じゃあ、レコード屋。

    キーボードでちょっと何か弾いてくれるかしら。
    ふぉおおおおお!!

    いつもと違う音、すっごくかわいい音色が出るよっ!

    これ、わたしのノードエレクトロの音じゃないよね。

    もしかして、この音源さんから出てる音なのっ?
    そう。そういうことよ。

    こうやってケーブルを繋ぐとMIDI OUTに繋いだ方はマスター

    MIDI INに繋いだものはスレーブとして機能するわ。

    つまり、貴方のキーボードが命令する側になって

    音源の方はその命令を受けて音を出しているという事よ…。
    わたしがご主人様になって

    音源さんは命令されてこんなかわいい音色を出しているって事かぁ。

    ふぉおおおおおおお!

    ほらっ!音源さん、もっといい音を出そうよっ!ほらっ!
    ちちちちちょっと貴方!

    そそそそれ、言い回しが明らかにおかしいわよ…。

    こ、言葉に本当に気をつけなさいよっ!
    ふぇっ??

    なんでりんちゃんゆでゆでだこさんになってるのっ?
    う、うるさいわねっ!

    あ、貴方が変な事を言うからじゃない…。

    と、とにかく…。

    こうやってMIDIケーブルを繋げると

    色々な沢山の機材同時コントロールすることができるの。
    ほぉおお、なるほどねっ。

    このケーブルさんで沢山繋げる事ができるんだっ!

    あ…でもりんちゃん。

    ケーブルってINからOUTに繋ぐんだよね?

    キーボードさんにはOUTって書いてある場所は1つしか無いよ?

    もっといっぱい繋げたい時はどうするんだろう?
    貴方、相変わらずだけは鋭いわね…。

    ちょっと音源のここを見てご覧なさい。
    んーっと。

    MIDI THRUって書いてあるね。
    3台以上繋げたい時はそこを使うのよ。

    MIDI THRUマスターから出された命令

    そのまま次の機材に伝えるという意味があるわ。

    つまり、マスターMIDI OUTに挿すのと同じ意味を持つの。

    じゃあ、このケーブル音源THRUに挿して

    もう片方をここにある別の音源INに挿してみなさい。
    えいっ。

    これでいいのかなっ?
    いいわ。

    キーボードを弾いてみると、新しく繋いだ音源からも音が出るのが分かるでしょう?
    わぁーーほんとだっ!すっごいね!

    えっとえっと…。

    まず、キーボードさんのMIDI OUTに繋ぐでしょ

    それで、音源さんのMIDI INに繋いだら命令が伝わるようになって

    さらに、その音源さんのMIDI THRUを通して

    新しい音源さんに同じ命令が伝わっているって事だよねっ!
    そういう事よ。

    OUT→IN→THRU→IN→THRU→IN→THRU→IN→…

    この繰り返しでケーブルは繋いでいくの。

    MIDIはそのケーブルを通る命令の信号の事を言うの。

    こうやって、鍵盤で弾いた音程の音を出すという命令だけじゃなくって

    他にもボリュームピッチ音色の切り替えエフェクトなど様々な命令があるわ。
    すっごいよっ!

    これで楽器屋さんが言っている意味を分かったよ!

    ありがとう、りんちゃん。

    わたし新しい音源さんをおこづかいで買おうかなっ。

    そうしたら、ライブでももっと色々な音を出せるようになるんだよね?
    そうね。バンドの曲も結構増えてきたことだし…

    そのキーボード一つの音だけだと、そろそろ限界だと思うわ。

    大体キーボーディストは普通、ライブではいくつかの機材を繋げて…



    ってぇええええ!!

    あ、貴方、ケーブルを持ってさっきから私に何をしているのよっ!
    えっ?りんちゃんのMIDI INはどこにあるのかなって☆

    隠れてないで出ておいでよっ、りんちゃんのMIDI INさんっ!

    わたしのキーボードさんと繋がろうよっ!
    や、やめなさいよっ!ひゃぅ…。

    そそそそそんなものあるわけ無いでしょう!

    本当にいい加減にしないと滅びるわよ…この場所が…。

    大丈夫だよ!絶対、大丈夫だよっ!


    本ウェブページで提供する音源データ・譜面データは、お客様にてご自由にお使いいただくことができますが、改変および商用使用はできません。
    当社は、本ウェブページで提供するコンテンツについて細心の注意を払って提供しておりますが、そのダウンロード、使用等に起因して発生した損失や損害について一切責任を負いません。
    すべてお客様の責任にてダウンロード、使用等をしていただきますようお願いいたします。