冬空の12月、銀座商店街でここなつのライブが開始された。
しかし度重なる疲労と心労でライブ中に夏陽が倒れてしまう。
姉の心中を察している妹の心菜は、これ以上自分の為に姉が傷つくのが我慢できず、ある日突然失踪してしまう。
どんな時でも人に決して助けを求めなかった夏陽であったが、悩んだ末に日向美商店街の一舞の元を訪ね自分の正直な気持ちを吐き出す。
一舞はその気持ちをしっかりと受け止め、自分達を信用して欲しいと夏陽に言う。
そして今まで心菜以外誰一人信用する事ができずに苦しんでいた夏陽は、遂に一舞の差しのべた手をしっかりと握りしめた。
『伝えたい相手に自分の本当の想いを伝える、それが本当の歌ってものだよ。』
一舞のその言葉をしっかりと胸に刻み、たった一人の観客の為に夏陽は歌をうたった。
[ DECO*27 PROFILE ]
「ツーマンライブ」作詞/作曲
「愛」や「恋」といった等身大の感情を、絶妙な言葉遊びとロックをベースに様々な音楽を柔軟に吸収したサウンドで表現するアーティスト/プロデューサー。
2014年に4枚目のアルバム『Conti New』を発表。
自身の作品発表のほか、柴咲コウや中川翔子など様々なアーティストへの楽曲提供も多数手がけている。