Title | 龍と少女とデコヒーレンス |
Artist | 黒猫ダンジョン |
Genre | EPIC TECHNO |
Movie | いそにん |
Movie / いそにん
今日は空が淀んでいるな…
そう思いながら窓の外を眺めつつ仕事をしていた昼下がりのことでした。
背後に異様な違和感を感じ振り向くと、顔面蒼白なTOMOSUKEさんが仁王立ちしておられました。
ここは神戸…なぜTOMOSUKEさんがここに…?これは…幻覚…?
「……こんどは、…」
TOMOSUKEさんの口は吃り、眼は宙を彷徨っています。
一体どうしたと…ま、まさか!
「こんどは…、SFちっく…ニャ!!」
その瞬間、TOMOSUKEさんの目は極限まで見開かれ、金色に輝き、風が吹き荒れ、机上の全てをなぎ払いました。
そう、その声は、まさしく黒ダン様のお声でした。
「しかも今回は…ななつの鍵盤…ぷらす…皿…だニャ!」
私は耳を疑いました。
まさか、あの、IIDXで、お仕事が、できる…!私は即刻土下座しました。
「どうか私に、ムービーを作らせてくださいませ!!」
床に額を叩きつけながら私がそう叫ぶと、ぱたりと風は止み、何事も無かったかのように静まり返りました。
TOMOSUKEさんの姿はもうそこにはありませんでした。
通例ですとここらへんで意識が遠のいて、気づくとあら不思議ムービーが完成してる!
という運びになりますので、その時をただひたすら待ち続けていたのですが、
一向にその気配がありませんでしたので結局自分で全部作らねば終わらない状況になり、
連日連夜パソコンのモニターを見つめ、ペンタブとじゃれ合い、ひたすらマウスを放り投げる日々が続くこととなりました。
Sound / 黒猫ダンジョン
気の遠くなるくらい遥か昔。
龍とともにこの世に生を受けた娘がいた。
その名をモードといった――。
モードは龍とともに生まれた事により、人ならざるものとして人々に忌み嫌われた。
一方の龍は世界を乱す混沌の象徴として、ある国の勇者によって倒されてしまった。
一人残されたモードもまた、失意により長くは生きられなかった。
倒された龍の存在は魂となり、いつか転生してくるモードを世界の裏側で何千年も待ち続けた。
時は現代――。
ある町に比多木 小瑠璃という、深紅の瞳を持つ少女がいた。
その異質な瞳の色がゆえに、小瑠璃は小さい頃から人を寄せ付けず、無口な事も相まって常に孤独であった。
ある日小瑠璃は、学校の教室の窓からふと空を眺めた時、雲の間に小さなヒビのようなものが入っているのを見る。
それ以来、このソラノヒビは眺めるたびに大きく、イビツなものになっていき
それと同調するかのように、小瑠璃の体にも様々な異変がおきていた。
しばらくして、世界の崩壊がはじまった。
あらゆる物理現象は断片的な概念となり、人類には観測不能なものとなっていった。
そして、ついに世界は断片化した量子の海となってしまった。
量子の海をさまよう小瑠璃は、大切な何かを思い出そうとしていた。
そんな中、巨大な龍が小瑠璃の前に姿を現した。
ニャ!
そんなわけで、またきたニャ!
黒猫ダンジョンニャ。
ご存じのとおり、これは量子の海のリントヴルムの続編ニャ。
続編ではあるけど、話的には量子の海のリントヴルムよりもずっと昔という位置づけニャ。
サウンド的にはファンタジックな電脳空間という感じニャ。
言うなれば、古き良きRPGで後半に月とか衛星とかにすっ飛んで、急にSFちっくな展開になる部分ニャ。
強力な敵ばかりが出て、どきどきするラストダンジョンで
さあ、全滅するがよい…
ニャ!