あまり気負わずにいつも通りのことをやろうと、自分の中から自然に湧き出てくるメロディを形にしました。
制作中はその楽曲を、何度も繰り返し聴きながら、細かいところを詰めていくわけですが、
究極的に聴きこんでいくと、ヴォーカルラインのガイドとして鳴らしている機械的なメロディが、誰かの声で再生されるようになることがあります。
この現象が起きると、そのメロディを最高の形で奏でてくれるのはその方だ、と確信できる瞬間でして、例外なく今回も、それが起こったSanaさんにオファーをさせていただきました。
なので今回は、節目なのでゆかりのある方に、と特に意識した訳ではなかったのです。
ヴォーカリストさんと10年レベルで久しぶりのコラボだと“あるある”なのが、声や音域が変わってしまっていて、昔のイメージのまま作るとギャップが生まれてしまうということも稀にあるのですが、
Sanaさんは声も音域も、低域からファルセットまですべてがあの頃のままで、事前にイメージした通りのテイクをあげてくださいました。
今回コロナの影響もあって、レコーディングは完全リモートでお会いすることができず、“風のように歌う姿”を拝見することが叶わなかったのですが、
打ち上げとかでよくご一緒したあの頃のように、またみんなでワイワイ飲める日が来ることを願っております。 Visual / Minako Endo セルフオマージュ+いにしえのあの頃の映像をオマージュしつつ作りました。
みんなが平等に楽しめることを祈って。