投票選抜戦2013
前回の章で、放銃を恐れず攻めると記したが、相手からリーチを受けたときの牌姿が この手牌では、相手にすでにテンパイが入っていることを考えると、勝負にならないと 判断するべきである。 この手で勝負して放銃ばかりしていたら、麻雀が嫌いになってしまうだろう。 私の思うところ、はじめのうちは現物牌、カベ牌、スジ牌だけとりあえず覚えればいいと思う。 現物牌とは、相手が河に切った牌のことで、相手はその牌でアガリをすることができない 牌のことをいう。 カベ牌は12222みたいに持っているときに、1はリャンメンに放銃することがないので、 安全度は高いと言えるだろう。 スジ牌は147、258、369のことで 4が捨てられているときには1、7はリャンメンでは アガれないので、比較的安全と言えるだろう。 安全度は現物牌>カベ牌>スジ牌でいいと思う。 本当はスジ牌がカベ牌より安全になるケースは多々あるが、とりあえずはこう覚えておいて 欲しい。 もし、オリたいのに現物牌、カベ牌、スジ牌がない場合はどうすればいいだろうか? その場合は、第1章の考え方の逆を行けばいい。相手が使いにくい牌を捨てればいいのである。 字牌>19>28>3~7になる。 3.7は尖牌(せんぱい)といわれて1番有効度が高く、ペンチャン待ちもあるため、危険度も 高いと言われていた。 だが、赤牌の出現によって、カン4やカン6待ちが増え、その回りの危険度も高まったため、 現代の麻雀での危険度は、同価値と言えるのではないだろうか。 |
この捨て牌でリーチしてきた。そのときの牌姿は 何を切るのがいいだろうか? 1メンツあるが、明らかにアガるのは難しそうである。こういうときは素早く撤退に限る。 さっきの法則通りまずはを切る。なんとなく通りそうだからといってを切って振り込んだら、 実にもったいなく感じる。 現物をもってこなかったら、次は筋牌の切りになる。その後は、のトイツ落としに なるだろう。 それで、仮にが放銃牌になったとしてもそれはいたしかたない。 最善を尽くしての放銃はしょうがないのだ。 どうせ待ちが読めないからといって、なんでもまっすぐいっていては、負けてつまらないうえに 雀力向上にもならないので、時間がもったいなく感じる。 押し引きは難しいテーマだが、初心者の方は2シャンテンより手が進んでいなかったらオリを 選択するぐらいの感覚が一番いいように感じる。 リーチを怖がってオリてばかりでは麻雀がつまらなく思ってしまう。 |
今度は2軒リーチをかけられた 一見まとまっているように見えるが、形が苦しいのでここもオリにまわる。 当たり前のことながら2軒リーチは2倍危険なのだ。 ここは現物とスジののトイツ落としになる。 2軒リーチは勝負のときには危険だが、オリるときには安牌が早く増えるので逆に凌ぎやすい ときも多々ある。 それでも手が詰まったときには、片方の現物の切りから通りそうな牌を選んでいくのが いいだろう。 |
第三章「初級者、攻め」はこちら |