投票選抜戦2013
この章では、相手の待ちや打点についてもう少し細かく考えてみましょう。 上家のヒサトからリーチが入りました。どう考えるでしょうか? まずドラの所在について考えてみましょう。 ぱっと見た感じ、持っているとするとヒサトが1番濃厚に思えます。 役牌が序盤に切り出されているということは、ドラが2枚以上あり、手成りで手を進めている 可能性が高いからです。 もしドラがない場合は、打点を求めるため、少しでも高くしようと、ホンイツやトイトイといった 2ハン役などを狙うため、役牌の切り出しが少し遅くなるからです。 ただ手が早く、余っている場合は、ドラがなくても序盤に役牌が切られることもよくありますので、 あくまで持っている可能性が高いというだけです。 それでは、リーチの待ちについて考えてみましょう。 このリーチを読む上で一番大事なことは、リーチ宣言牌の意味を考えることになります。 3巡目にをツモ切りしていて、最終手だしのをどう考えるかになります。 【パターン1】 はじめに考えられる形は、、が浮かびます。 4タ―ツが確定している場合はよくでてきます。 【パターン2】 とが振り変わって手役がついた場合。 このパターンはまず三色をはじめに考えます。 今回はが全て見えているので三色は関係なさそうです。 【パターン3】 とが振り変わって手役がつかない場合。 このパターンは更に2種類に分かれます。 1つは前巡に切られた3者の捨て牌が自分の待ちを有利にした場合。 今回だとやの待ちのときになります。 もう1つは、終盤になってきたのでリーチで抑え込もうとする場合。 これはヤミテンにしていたことを相手に気づかせないためにやります。 例えば、待ち変えの手変わりを待っていたのがばれると、相手は愚形かなとリーチに押し返して きやすくなるからです。 打点はあるのでヤミテンにしていたけど、出ないのでリーチに踏み切ったという場合もありそう ですが、この場合はツモ切りの方が相手に油断させて勝負にこさせるほうが得策になるので あまりないでしょう。 【パターン4】 空切り。これはパターン3の後者と同じく、あまり考えられないでしょう。 【パターン5】 からを引いて雀頭探しの場合。 このパターンはその前に切っている牌が大事になります。 今回の場合は6巡目の切りから切っている牌はと。 3巡目の切りからソーズの上はかが濃厚なのでこの形も十分 ありえます。 【パターン6】 が関連牌ではない場合。 このパターンはなるべく安全牌を残すことが考えられます。 前後関係にもよりますが、ヤミテンを見破るきっかけになりやすいです。 今回の場合は白のほうが安全牌なので当てはまりません。 以上のように読んで行きます。当てはまらないパターンは考えずに、読めるところを読んで いければ麻雀がより楽しくなるでしょう。 |
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