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投票選抜戦2013

日本プロ麻雀連盟 投票選抜戦2013

第四章 「初級者、受け」



この章では、相手の待ちや打点についてもう少し細かく考えてみましょう。
例題
上家のヒサトからリーチが入りました。どう考えるでしょうか?
まずドラの所在について考えてみましょう。
ぱっと見た感じ、持っているとするとヒサトが1番濃厚に思えます。
役牌が序盤に切り出されているということは、ドラが2枚以上あり、手成りで手を進めている
可能性が高いからです。
もしドラがない場合は、打点を求めるため、少しでも高くしようと、ホンイツやトイトイといった
2ハン役などを狙うため、役牌の切り出しが少し遅くなるからです。

ただ手が早く、余っている場合は、ドラがなくても序盤に役牌が切られることもよくありますので、
あくまで持っている可能性が高いというだけです。

それでは、リーチの待ちについて考えてみましょう。
このリーチを読む上で一番大事なことは、リーチ宣言牌の意味を考えることになります。
3巡目に 5をツモ切りしていて、最終手だしの 1をどう考えるかになります。

【パターン1】
はじめに考えられる形は、 1 1 2 51 2 2 5が浮かびます。
4タ―ツが確定している場合はよくでてきます。

【パターン2】
14が振り変わって手役がついた場合。
このパターンはまず三色をはじめに考えます。
今回は (2)が全て 見えているので三色は関係なさそうです。

【パターン3】
14が振り変わって手役がつかない場合。
このパターンは更に2種類に分かれます。
1つは前巡に切られた3者の捨て牌が自分の待ちを有利にした場合。
今回だと 六 九6 9の待ちのときになります。
もう1つは、終盤になってきたのでリーチで抑え込もうとする場合。
これはヤミテンにしていたことを相手に気づかせないためにやります。
例えば、待ち変えの手変わりを待っていたのがばれると、相手は愚形かなとリーチに押し返して
きやすくなるからです。
打点はあるのでヤミテンにしていたけど、出ないのでリーチに踏み切ったという場合もありそう
ですが、この場合はツモ切りの方が相手に油断させて勝負にこさせるほうが得策になるので
あまりないでしょう。

【パターン4】
空切り。これはパターン3の後者と同じく、あまり考えられないでしょう。

【パターン5】
1 2 2 5から 2を引いて雀頭探しの場合。
このパターンはその前に切っている牌が大事になります。
今回の場合は6巡目の (8)切りから切っている牌は 78
3巡目の 5切りからソーズの上は 6 7 87 8 9が濃厚なのでこの形も十分
ありえます。

【パターン6】
1が関連牌ではない場合。
このパターンはなるべく安全牌を残すことが考えられます。
前後関係にもよりますが、ヤミテンを見破るきっかけになりやすいです。
今回の場合は白のほうが安全牌なので当てはまりません。

以上のように読んで行きます。当てはまらないパターンは考えずに、読めるところを読んで
いければ麻雀がより楽しくなるでしょう。

例題

第五章「中級者、受け」はこちら




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