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投票選抜戦2013

日本プロ麻雀連盟 投票選抜戦2013

第七章 「態勢論の考え方」



私はかなりの態勢論者である。
1回戦で、2局連続リーチをしてツモアガリをしたとしよう。
その半荘は鳴きをいれずに、ある程度、普通に打っていればほとんどトップで終えることが
できると思っているぐらいだ。

6章で述べた「自然」も態勢を落とさないための手段だと思っている。
そうはいっても、そんなにうまくはいかないのが麻雀である。
考え方の基本は4者全員が同じ雀力で「効率的な自然」で打ったとしたら、勝つのは配牌と
ツモに恵まれた人ということになるだろう。
小手先の技術で勝てるのは、今回の難易度でいうと初級者クラスまでであると思う。
技を使ったところで、結果がよくなるかはわからないのである。
まぎれを起こすレベルの話になってしまう。
実際、私も短期決戦などでは奇襲と称して使うこともある。

話が脱線したので戻すと、態勢を考える上で1番大事なことは相手の手牌を読むということに
なる。
自分が好調のときに、不調者がポンをしたとします。
このときに考えることは4つ。

ポンした人は牌姿的に自然なのか?
ポンした人は態勢的に自然なのか?
ポン材を切った人は牌姿的に自然なのか?
ポン材を切った人は態勢的に自然なのか?

態勢的に自然なのか?はかなり難しいところで、これは先ほどの奇襲に近い感覚になります。
そして、この動きの結末をみて、次局以降の戦い方を考えます。
結末が、自分がアガッて仕掛けた者が奇襲だった場合は、仕掛けた者が負けから大負けに
なると考えます。
自分がアガッて、仕掛けた者が牌姿的に普通だった場合は本来の展開になります。
ポン材を切った人が牌姿的ではなく、場を軽くするために奇襲として切った場合は、
この局はまぎれ局なので、態勢評価には関わらず次局以降で今後の戦い方を決めます。
結果が番手を押し上げることになった時が1番厄介で、考えることはどのくらい態勢的な差が
詰まったかを考えなくてはなりません。
感覚的には、いままでその相手のリーチに3枚押しても大丈夫だったのが、2枚や1枚になる
感じです。
この感覚は態勢的に追いかけているときに、考えていないと身につくのは難しいと思います。

もし、態勢論が好きで信じているなら、鳴きが入ったときに先ほどの4つを考えてみてください。
読みの技術もあがり一石二鳥です。
それができるようになったら、今度は面前のときを考えてみてください。
リーチ者がいて押している者がいた場合を同じように考えれば大丈夫です。
それを繰り返して役柄をかえれば、態勢が悪いときの突破口が見えてきます。
ただ、奇襲はあくまで奇襲なのでここ1番までは我慢してください。

「あとがき」 はこちら




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