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NEW SONG
NEW SONG
HARD PSY TRANCE
Nhato
Sound / Nhato Nhatoです。
今作は和のテイストで、それもシリアス目な要素を多く取り入れたトラックを制作しました。
僕は普段の楽曲でも好きなジャンルの音をひたすら詰め込んだ曲を作りがちですが、今作は特にごちゃまぜで面白いです。
何気に日本語のタイトルは初めてですね。是非楽しんでください。 Visual / BEMANI Designers "GOLI" GOLIです。
曲タイトルを見た時に、琴線に触れ。
曲を聞いたときに、これは神曲だなと思いました。

映像を作る側にとって曲のタイトルというのは、イメージを決める上で非常に重要です。担当させて頂くにあたり、まずこの「禊」という文字の意味、成り立ちを調べてから制作に臨みました。
昨今のテレビや、Youtubeなどで面白おかしく使用されている、現代の「禊」は、何か間違った事をした時の「反省」や「罰」といった扱いにされている事が多い。ですが元々は、水を用いて、けがれを払う。という神道の儀式。これは…燃える…燃えるぞ厨二の炎が…!漫画家になるべくアシスタントをしていた大学時代、興味本位で神道、古神道をちょっとだけかじって勉強していた自分。その時の資料を今再び紐解き、映像のイメージを膨らませました。「禊」の漢字をバラし、それぞれの意味を調べていく。そして、少しのファンタジーをスパイスに。この曲の映像は、最後の漢字の文字の組み上がりに全振りした。と言っても過言ではないです。曲がとてもドラマチックに構成されていたので、全体は物語風なテイストにしよう。と、心がけて作りました。和なのに、冒頭が「ど」ファンタジー。これも、その一つの要素です。


美しくもカッコいい、神和曲のサウンドを、たっぷりとご堪能くださいませ。

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【付録】
※かなり濃ゆいので、興味ある人だけ読んでね!
GOLIの脳内は常に、夢、幻の如し。


【-超未来 テロムの終焉-】

超未来、最後の刻。神官ゼロスは、世界を新たな秩序ある物に変えるべく、最終手段として、『紫の砂』の統一思念と結合。世界を大混乱に陥れる。だが、元々『紫の砂』の同一体であり、切り離された意識、最後の希望、『はじまりの者(※ゼロツガル SRX-00)、アルファルシア』は、その阻止を試みる。旧世界の刃雪達磨の魂の転生体、少年クガナ。彼が戦える力を得る年齢に成長した時を狙い、『紫の砂』を完全に消滅させるべく、行動を起こすのだった。旧世界での、菱宮津軽。永く眠った彼女の魂の記録を元に、『紫の砂』の一部から、擬似的なツガルの肉体を構築。アルファルシアの意思を伝える魂の器とし、クガナの『剣』として協力すべく、世界に再生させた。

しかし、少年クガナは最後の刻、世界の未来の選択を間違える。いや、人間としては正しい、とある行いをしてしまう。
その為、アルファルシアの不完全な力は、シャル・ロウが受け継ぎ、『銀の翼の騎士』となった。『紫の砂』と同化した神官ゼロスと、『銀の翼の騎士』ロウは激しい相打ちとなり、星の大地が形を保てぬほどになってしまう。その事の一端を未来予知していた魔導錬金術師のアメト(アムテラム・オーミカム)は、もしもの際に、転生の大魔導術式を組み上げ、ロウを助けるつもりでいた。

星の消滅を感じた『紫の砂』は、神官ゼロスの身体を吸収し、転生の大魔導術式を詠唱中のアメトに襲い掛かり、肉体の乗っ取りを試みる。ロウが相打ちとなった姿を目の当たりにしたアメトは、ショックから一瞬の隙をつかれてしまう。防御術式が後手に回り、アメトの増幅した力が逆に『紫の砂』の力を復活させ、身体を略奪されてしまった。『紫の砂』はかくして、奪ったアメトの転生の大魔導術式により時を超え、『卑弥呼』として新たな大地(旧世界)へと転生降臨する。


【新たな世界の始まり】

新しい世界に降り立った卑弥呼は、この大地にも、元いた世界と同じような人類の存在を知る。転生の大魔導術式により、その力の殆どを失っていた卑弥呼には、自分の手足となる人形が必要だった。この地の才ある者たちを集め、肉体改造を行い、自分の力をこの地の言葉になぞらえた『血の勾玉』と呼ぶ術式にし、分け与えた。

力を受け継いだのは、二十六人の戦士。力強い卑弥呼に信望していたが、卑弥呼が大魔導術式を用いて復活させた巨大兵器、『邪真蛇乃大蛇』の力で、従わぬ近隣諸国を滅ぼし、容赦なく幼い子供たちまで焼き尽くすことに反発。戦士シラス、壱与、十与を中心として結束し、二十六月の夜、卑弥呼が力の本体を置く、月の奥にある異空間、『天乃異倭都』への扉を開き、全生命力をかけて封じの儀式を行った。

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卑弥呼「この…貴様ら如き、猿、人形どもが!
だが、其の力を与えしは我ぞ!?我が力を凌駕する事などないわ!!」

シラス「なれば、この命をも力とし、あなたを討とう。尽きるまで!!」
十与「ぐぐぐ…力が足りない…!あと少し!月の扉は開いているのに…あと少しが足りない…!」
壱与「弱音を吐くでない!集中じゃ!全ての力をかけて、民を、国を、世を守らねばならぬ…!」

卑弥呼「くくく。これで終わりかのう。我に逆らうなど、浅ましきかな。
造り物の力でどこまで我に迫れるかも一興じゃったが、もはや遊びも飽いた。
大蛇の炎に焼き尽くされ、無に帰すが良い。滅びよ…!」

卑弥呼の力を吸った『邪真蛇乃大蛇』は、全ての頭の口から紫色の爆炎を吹き荒らす。
二十六の戦士が力を籠めて張った防御術式結界は、強大な力の前に、今にも吹き飛びそうだった。

十与「きゃあああああ!!もう、持たない…!!」
壱与「退いてはならぬ!!腕の一本や二本、くれてやろうとも、退いてはならぬのじゃ…!!」
シラス「ぐ…!!ぐぐぐ…!!無念…!!」

時がカチリと止まる。
シラスだけが、闇の中に居た。

シラス「なんだ…?これは…俺は死んだのか…?」
アルファルシア「これは罪。止められなかった私の罪。せめてもの力をあなたに」

時は動き出す。
シラスの剣は、アルファルシアの剣と同化する。

『紫の砂』の力を根源とする卑弥呼、『紫の砂』とかつて同一体であったアルファルシア。
力は同等である。

卑弥呼「貴様…!その…その剣はッ!!」
シラス「おおお!!」

壱撃!

卑弥呼「貴様!!アルファルシア!!!」
シラス「ああああ!!!」

弐撃!!

卑弥呼「ぐああああ!!どこまでも貴様は…!!!!」
シラス「おおおおおおおお!!!!!!」

参撃!!!

十与「押し込んだ!!遂に…遂に扉の奥へ!!!」
壱与「鏡よ闇を照らしたまえ!我が祈りを光とし、照らしたまえ!!扉よ閉じよ!!でああああ!!封滅ッ!!」
卑弥呼「ぐぐぐ…!!!あああああ!!!我は滅びぬ!!力を取り戻し、必ずや…ぐああああああ!!!」

空に開かれた扉は、落雷のような凄まじい轟音を響かせて閉じ、夜の虚空へ消えた。
静寂の時。夜空の端に、暁の光が差す。

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【二十六家口伝 -禊-】

示:祭祀の机上にて
大:猛き者
刀:握りしは宝剣
壱撃、弐撃、参撃、
邪(蛇)を祓えり
巳殺ぎ、也。

二十六の戦士は、それぞれ二十六家となり、この事を語り継ぎ、
『天乃異倭都』の扉が開く事が無いよう、現世まで血を繋げ、使命とするのであった。


◆壱与(イヨ):卑弥呼が自分の分体として、一番強く力を与えた壱の者。扉を締める者。力を受け継ぐ際に、髪の色が金色になる。壱与は卑弥呼を封じた後、『緋巫女』として国を再建。強い力の影響で長く命を繋げ、時代を見守る。後の二十六家を束ねる梅桐家の開祖である。

◆十与(トヨ):扉与。扉を開ける者。卑弥呼封印の儀式での先陣を切った者。後の末裔にニクス、姫留がいる。

◆シラス:アルファルシアの剣で、卑弥呼に消滅寸前までの傷を与えた『神裂き』の者。後の神崎家の開祖。
卑弥呼の転生時、『はじまりの者』は辛くも『紫の砂』に僅かに混在し、旧世界に共に転生したが、力の殆どは消失した。

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