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真似しようというよりは、別の、逃げ道を探そうみたいな
「そのバンド自体はみんなそれぞれ別の高校の人たちだったので、卒業して社会人になったり大学生になったりとかしつつ。僕は大学落っこちて浪人してたんですけど、その時だったかな?ボーカルの子が原宿のホコ天でやろうって突然言い出して(笑)"虫歯"とか"無人島"とかそんな曲のくせに(笑)」


──(笑)

「でも当時ね、そういうバンド結構あったんですよ。流石に一緒にしたら失礼極まりないですけど、KUSU KUSUとか、BLUE BOYとか路線的にはやや近いというか。緩いパンク…ボーイズパンク的なやつ。その路線だったらいけるんじゃねと思って、毎週日曜はホコ天でライブしてましたね」


──ホコ天のどの辺りで?

「代々木公園の前ですね。雨の日は鉄橋の下。前の晩から機材車に泊まって毎週場所取りしてたんですよ。結構夢を見てた。こんな曲だけど、みんなで夢を見てた」


──夢というのは、バンドでデビューしようという?

「そう。バンドデビューしよう的なことをみんなで言ってがんばってました。そういうの若者の特権ですよね。僕は無理だろうなーと思ってましたけど」


──(笑)ホコ天デビューからメジャーにいこうぜと

「そう、いこうぜって。ホコ天の中でも先輩、後輩があって、先輩がそういう感じでデビューまでこぎつけてたんですよね。ホコ天の中でも一番いい場所があって、受け継いでいくんですよ。入ってすぐの一番駅に近い側が一番いい場所で。僕らは謎のコネでそこを受け継がせてもらってね。結局その先輩のバンドも解散してますけど、アレンジをやってた鈴木Daichi秀行さんは今でもアレンジャーとして活躍されてますね。
でも、大学のサークルに入ってみると、そっちもレベルが高くてすごいわ〜って思って。それまで聴いてなかった音楽をいっぱい学ばせてもらったりしてね。結局だんだんホコ天の方はフェードアウトしていって。みんな自分の人生が大事になってきますから(笑)そろそろ就職もしなくちゃいけないとか、早い子は結婚の話も出てきたりとかなってくると、やっぱ現実見て。で、僕もバンドを抜けて。バンドサークルはやりつつでしたが、就職活動するときに何か音楽で食べてく方法ないかなと思ったんですけど、ゲーム会社に送ったら見事に全滅しまして。最終面接に遅刻しそうになって急いでたらスーツのズボンが破けて、その状態で汗だくで偉い人の面接受けたりとか、今思えば色々敗因はあったんですが。じゃー確率上げてみようか思って、コナミスクールに入ったんですよね。ここを経由するといいんじゃないかと思って(笑)もともとゲーム音楽がしたかったんですよね、好きだったんで。で、スクールでゲーム音楽の勉強をしつつ、dj TAKAとか楽しい仲間と出会い、紆余曲折あって、なんだかんだで今に至ると。まあ大学は留年したんですけど、追試に寝坊して」



──理由がもったいない(笑)ということはダブルスクールだったんですか?

「そうそう。1年間ね。大学だけはちゃんと卒業しようと思ったんで。そして、beatmaniaを作っていた部署に誘っていただいて。当時dj TAKAはもう活躍してたんですけどね、譜面職人として一緒にやってみない?って。それから3年経ったら最初お話ししたような状況になったみたいな。譜面で俺はずっと生きていくのだって思っていたけど、曲を書けと言われたので、曲を書き。さらにサウンドディレクションもやらせていただくようになって。そうこうしているうちにいつのまにかこんな感じに」




──今何曲くらい書きましたか?

「1曲で終わらせるつもりからスタートして、気がつけば80曲くらい書いてますかね。リミックスとかロングとか入れれば80か、90か」


──おお!もうすぐで100じゃないですか

「100かぁ。目指せますかね?」


──最近年間で1曲くらいですからねぇ…

「そんなことないですよ!年間で……4、5曲は書いてますよ(笑)」


──ははは(笑)じゃあもうすぐですね

「最初はそれこそ年に1、2曲とかだったんで、それに比べればペース上がった…上がった?上がってないのかな(笑)下がってはいないけど」




──なるほどね〜。そういえば何の質問でしたっけ?(笑) …影響を受けた人か!
「そうそうそう、影響を受けた人という意味でいうと、大学でサークルに入ったときの印象がすごく強くて。先輩たちの曲を新歓ライブで聞いて、『あ〜もう絶対このサークル入ろう』って決めたんですけど、特に印象的だったのがその後ポップンでも曲を頼んだりすることになる元Cymbalsの沖井礼二さんと、Akinoというユニットをやってるmizunoさんかな。当時使ったことのなかったコード進行だとか歌詞の言葉の使い方とかも、色んなことを含めてすごい影響を受けて。で、pop'n musicだとかbeatmania IIDXをやり始めたときに、『あ、サークルでやってたことと同じようなことやってる人って案外いない』って思って、これはちょっと自分の生きる道かもなと思ってやり始めたんです。だから影響受けてる部分、wacっぽいって思われる部分っていうのは、やっぱその先輩方はじめサークルの人たちと一緒にやっていた音楽から受けたものが強いんじゃないかなとは思いますね」


──なるほど

「影響を受けたというとそのへんでしょうね。BEMANI入ってからだと…影響を受けたっていうか、もちろん全く影響受けてないわけはないんですけど、なんか悔しいからBEMANIの人からは受けてないことにしたいです(笑)」


──ふふふ(笑)でも変な人多かったですよね

「そうですね。そもそも影響受けようにも真似ができない人が多くて、同じことやってもその人のレベルにはとても達せないし。だったら、真似して作るというよりは、別の逃げ道というか、誰もしてないところを探そうみたいな感じでやってきましたね。例えば、BEMANI入ってからだとTOMOSUKEさんとかね」


──なるほど、天才系ですよね

「みんなそれぞれ『あ、ここはもう誰も敵わない』て分野をもってると思うんですけど、TOMOSUKEさんは満遍なく自分がやりたいなと思ってることを先にクオリティ高くやられちゃったりするんで、悔しかった(笑)参考にしないように、というか同じ土俵で勝負しないようにしようとは思ってました(笑)」




音楽好きじゃないのかもしれないです
──作曲においてスランプに陥ったことはありますか?

「スランプしかないですね。まじで」


──すんなり出てきたことないですよね

「そうですね〜すんなり出てきたことないわけじゃないんだけどな」


──スランプってわけじゃないのでは?こだわりですよね

「納得できたことはありますか?って感じですよね。逆に言うと」


──スランプって出てこないことですからね

「そうですね、出てこないわけではないですね。出てくるけど納得がいかないだけです。あとはまあやる気が無い時とかね」


──(笑)

「どうにもやる気が出ない、鍵盤に向かいたくない時とかはやっぱりありますし…音楽好きじゃないのかもしれないですね」


──今それですか?(笑)

「いやいや、常にそれ。薄々感じてましたけど、もっと楽しいことが世の中ありすぎてね」


──作るのが嫌なんじゃないですか?

「そこはね、音楽聴くにしても、聴かなくなってきてますね。それって多分、曲を作ることを考えて聴いちゃうからだと思うんですよね。何も考えずにダーッて聴くだけだったらまた違うのかもしれませんけど…何かをここから得ようと身構えて聴くから楽しくないんでしょうね。うーん…、ひとまずそういう質問であればずっとスランプに陥ってますとしか言いようがないですね」




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