Sound / かめりあ かめテクです！
…こんにちは、beatnation RHYZEのかめりあです。

さて、今作beatmania IIDX 26 Rootageには、ななひらさんとのタッグでの「ハードベース・フェスタ」から2作目の提供となります。
ハードベース・フェスタはお祭りサウンド全開、ギラつく音で超えて行く雰囲気の楽曲でしたが、
今回収録された「LOST TECHNOLOGIE」は題名の陰ったイメージ通り、
打って変わって暗くくすんだテイストのテクノを書かせていただきました。
どちらの曲も「オタク」という共通点があるのはさておき…。

オーダーをいただいた段階で、テクノ！？という不安や驚き、そして期待と嬉しさが入り混じり、
非常に緊張感とワクワクのあふれる制作となった一曲でした。
もちろん"Rootage"というシリーズに提供するからには、歴史を振り返るというテーマは欠かせませんよね。
音的にも、往年のTECHNOを思わせる歪んだシンセチューン、アナログシンセ的なピッチの外れたフレーズ、
完全音程で平行移動してしまうような楽典ルールでは絶対NGを食らうリフ、
サイドチェインの出てこないビート感…などなど、テクノ的でマニアックなサウンドを取り入れました。
それでいて、実は昨今の「TECHNO」は歪んだキックにレゾナンシーかつミニマルでシンセティックな構成、という形で進化しており、
（音が段違いに多い点は勿論BEMANIZEDって事ではありますが！）ビートやアシッドなどの音使いは"新しいTECHNO"側に近づけ、
新旧のTECHNOを一曲にミックスする、というテーマも織り込ませていただきました。
実はもう少し複雑なテーマもあるにはあるのですが、それは気付かれる一部の人のためにそっと秘めておいて…

という様に産まれたこの曲、ジャンルは「TECHNO」、曲名も「TECHNOLOGIE」、何なら私はカメテクと申します。！
…と、非常にテクニカルかつ、狭く深く掘り下げた楽曲になっております。
光もあれば陰もある…ということで、もし良ければお祭りの裏側でヒッソリ楽しんでみるというのもいかがでしょうか（そうなの？）。
沢山のプレーをお待ちしております！かめりあでした。 Movie / BEMANI Designers "mayo" 最初、曲のデモを聴きながら、もう少し等身の低い、10代のすこしやんちゃ（？）で元気な
少年と少女のキャラを想定して描いていたのですが、完成版の曲を聴いて、かっこいいシブイ音などが
加わりハードさと重厚感が増していて、急遽年齢と等身を上げて、シリアス気味に調整しました。

"LostTechnologie"…失われた文明というタイトルに、太古より文明は水のある処で栄えてきた、という事で
枯れた大地に水を復活させた時、長い長い時間をかけて文明も微かに息を吹き返す兆しを見せるのかもしれない、
そんな想いで描きました。