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Enter of Nature
P「アルバムのコンセプトはやっぱり、僕が歌モノ好きなので歌モノで全部いこうと思ったけど、最初に"Harmonia"から入るのも、"紅焔"から入るのも、ちょっと違和感あるなと思ったんです。Harmoniaだと誰のアルバムかわかんなくなっちゃうんで」

w「歌ってるのがPONじゃないからね」

P「そうそう。なので、イントロの曲をアルバムの初めにいれようという感じですね。もし"紅焔"から始まるようなアルバムだったとしても、"紅焔"の頭に長めなイントロをつけたと思いますね」

w「ピアノソロから始まるみたいな?水鏡でやってるやつね」

P「そうそうそう。そうです」

w「まぁそれよりはやっぱり、イントロとしてひとつの『Enter Of Nature』という入り口を作ったという?」

P「そうです。耳ならしみたいな、導入部がほしかったんです。僕の世界においで!という感じ。入り口であるこの曲はめちゃくちゃさくっと作りました。最初はピアノ1本で作ってたんだけど、あとの楽曲に繋がりやすい今のサウンドになりました。実際ピアノ1本でこのアルバムの世界観を表現するのは難しかったので」


──ピアノのフレージングは学生の頃に研究されたとお聞きしました

P「そうなんですよ。僕はピアノは打ち込みメインでやってるんですけど、ピアノのフレーズは結構研究しました。ピアノらしく聴こえるポイントってどこだろう?っていう。結果、僕の中にピアニストを降臨させて、彼ならこう弾くだろうなっていうフレーズを譜面上に起こしていく感じで作っています」

w「なるほどね。自分も、自分ができないパートはプレイヤーを想像しながらつくるな」

P「そうそう。ドラムとか。結構作りながらエアドラムしてます。(笑)全パートそうですよね」

w「こういうドラマー、とかね。ストリングスとかでも、こういうセクションで、とか」

P「葉加瀬太郎さんみたいなプレイヤー!とかね。僕の降ろすピアニストは、ブルージィな感じなんです」

──ブルースなんですね

w「そうそうそう。ブルーノートっていう…ざっくり言うとメジャーキーでもマイナーな部分がすこしあるような」

P「ブルーノートスケールってやつです。主にジャズとかで使用される事が多いですが、印象としては憂鬱で都会的な響き、って感じです」

w「ちょっと影がある感じね。ちょっとシャレオツになるという」

P「僕のピアニストは、ブルージィな方を降臨させてる感じですね」

w「レイ・チャールズみたいな。なるほど、知らなかったなぁ。PONのバックバンドはそういうのなんだ」

P「そうそう!想像ですけどね(笑)」

w「かっけえ〜。レイ・チャールズがポチコの間奏を弾いてるわけだね?」
P「そうそう!間奏と、イントロかな?」

w「すっげーニコニコしながら弾いてそうだよね。楽しそう。スティーヴィー・ワンダーみたいな!」

P「そうそう、スティーヴィー・ワンダーを降臨させてるんですね」


Harmonia
w「そのイントロからつながるのが"Harmonia"だね。これがね〜、ホント、AメロもBメロもサビも全部ポップという!すごくいいメロディをしてる」

P「そうですね。多分そうなったのは、Aメロ、Bメロ、サビを作る期間が全部ちがったからだと思います」

w「なるほどね。最初はラピストリアの紹介ムービーのためだけに作ったんだもんね」

P「そうそう、30秒の。その後にゲームに入れようっていう話になって、1分半にして。そこからアルバムの制作があったので、そこから伸ばして4分にしたんです」

w「最初に、ムービーのためだけの、最高のサビ30秒を作ったわけだよね。とにかく最高の30秒。そこから次に、ゲームサイズをつくろうってことになったときに、期間があいたところで、精神的にも体力的にも回復したところで」

P「そう、最高のAメロとBメロが作れた、と」

w「そして更に回復したところで、最高のロングサイズがつくれたと」

P「うんうん。でも、ロングサイズにするにあたって追加するフレーズにすごく悩みまして。2週間くらいこれじゃない!これでもない!って悩んでました」

w「新たに足すにはどうすればいいか、と。完璧であるがゆえに、追加することの難しさ」

P「そうですね。そんなwacさんも結構悩むタイプですよね」

w「ロングサイズって難しいよね。先発投手はね、全力では投げれないんですよ。9回投げ切らないといけないわけで、全部全力だと保たないから。ペース配分を考えながら、ピンチのときだけ全力を投げる。でも、リリーフピッチャーは毎日投げたりしなきゃいけない代わりに、1イニングだけを全力で投げれる」

P「なるほど。その瞬間本気だから、強いと」

w「っていう感じで、今回の"Harmonia"では、サビ、A、Bを作るときはそうだったのかなぁって」

P「そう、全部本気の構成ですね」

w「だからいい曲になったんじゃないかなぁって」

P「そうですね、分析はそんな感じですね」

w「ただ、ロングのときは流石にもうねえわ、って?」

P「それまでのメロディがペンタトニックで繰り返すメロディなので印象が強すぎたのもあってか、新しい展開に合ったフレーズが浮かばなかったんです。どれも唐突な感じになっちゃって。2週間くらいかかってやっと気づけて……あーフレーズを派生させつつ曲のテンションを落とせばよかったのか、みたいな」

w「『本当はずっと』のところ?でも、自然っていうか…馴染みよかったよ」

P「はい、考えた甲斐あってすごく馴染みました。あとはアウトロまでのつなぎ。ここは終わりに向かうドライブ感が欲しかったので、リズムは僕の好きなスネア頭打ちでドライブしつつ(笑)、軽やかなストリングスのリフをメインにしています。この辺はストリングスアレンジ担当のAkhutaくんの技が光ってます。それと96さんはアルバムバージョンのためにバッキングギターを追加収録してくれていたので、サウンドがより豊かになっています」

w「歌詞もすごくいいよね。君はあれだね、歌詞をカタカナで"ボク"って書くよね」

P「そうですね、書きますね。漢字難しいじゃないですか、"僕"って。…バカみたいな発言しました?(笑)あのね、硬いんですよ、僕って漢字で書くと。ひらがなでもちょっと幼いなぁって思って。ボクっていう書き方が好きかな」

w「なるほどね〜それで"ボク"なんだね」

P「"キミ"もですよ、しかも」

w「"君"は書けるだろ流石に」

P「"君"は書けるんですけど、漢字にすると硬いので。やっぱキミ、って投げかけてる感じなんで。ポップに」

w「なるほどね。カタカナで書くボクとキミ。これがPONのテーマなんだね」


──ポップというワードが出てきましたが、お二人にとっての"ポップ"とは何でしょう?

P「耳馴染みがいいってことだね。歌える、とか」

w「共感するってことだね」

P「"ポピュラー"からきているからね。ポップとは、何かと似ている、けどちょっと違う。いかに聴いたことがあるようで、違うと言わせるか。が勝負なんです」

w「ポップというのは、キャッチーである、つまり、みんなが想像しやすいということ。とあるミュージシャンが、すごくいいメロディなんだけど、ポップすぎてどこかで影響をうけて覚えてしまったに違いない、と疑って、この曲をきいたことはないか?といろんな人に尋ねたけれども、『いい曲だけど聴いたことないよ』と言われたから、世の中に出したという」

P「たとえば"Yesterday"は、ビートルズやポール・マッカートニーの曲の中でも、日本人にも耳馴染みの良いポピュラーなメロディだなって思います」

w「"Yesterday"とかロックバンドを毛嫌いしていた当時の大人たちも「あの曲だけはいい曲だ」って言ってたというよね。幅広い世代に共感をえられるという」

P「それが"ポップ"ということ」


紅焔、水鏡、雷君、煌-灼熱の裁き-
w「ここから"紅焔"、"水鏡"、えー…いかずち、かみなりくん」

P「それ毎回間違いますね(笑)『らいくん』ね」

w「そうそう、"雷君"。"煌"。あれだね、光ってるね!」

P「それ、促進映像のネタ(笑)そうです、僕のオンパレードです(笑)」

w「雷のやつと、光るやつね(笑)」

P「この辺はシリーズモノというか、僕の頭のなかで想像した物語にスポットをあてて、世界観を統一した楽曲たちです」

w「これがPONのイメージという、代表するのはこの路線だよね」

P「そうですね、そういう人も多いかもしれませんね」

w「全部自分、というイメージも含めていると」

──そんな中、GITADORA曲はゲストアーティストに演奏をお願いしたと伺いました

P「今回、"雷君"は、肥塚さんと泉さんに、演奏をお願いしてるんです」

w「なんだろうね、ギタドラでやるときは、泉さんと肥塚さんにお願いしたくなるこの感じ。自分も"Little Prayer"をやるときはこのお2人に弾いてもらいたいと思ってお願いしたんですけど。機種ごとにやっぱり顔っていう人がいるじゃないですか。だからこのお2人とやると、『ああ、ギタドラの曲つくったな』って感じがするよねっていう」

P「そうですね、ありますね〜。やっぱり、ギタドラで作った楽曲ですし、思い出も込みで、アルバムではお願いしようかなって結構はじめの頃に思いました」

w「そうなんだ。最初に作ったときは全部自分だったんだ?」

P「全部自分ですね、はい」

w「逆にそれは面白いね」

P「あと、"雷君"は間奏があって、そこで泉さんのぎょいんぎょいんのギターを入れてほしいなと思って」

w「雷っぽいやつを?」

P「そう!ショートバージョンとは違う聴きどころを作りたかったのでお願いしました。やっぱり自分では出せないサウンドがプラスされて楽曲のパワーが何十倍にもなった感じがします」


w「そしてこのシリーズね、Nature感がある」

P「属性シリーズみたいなやつですね」

w「TAGと被ってるけどな!」

P「そうですね。まぁその辺は歌モノとインストの違いを見せるときかなと」

w「あいつも、サンダー!!とかファイヤー!!とか言ってるぜ?」

P「寄せてきてますね」

──(一同笑)

P「負けられない感じありますね(笑)」

w「アルバムだと結構キメ台詞が増えてさ、どこかの劇団かっ!って感じの。劇団PON」

P「やっぱその、キメ台詞は気持ちが上がるかなぁと。聞く人にとっては、んっ!?っていう、フックになるんですよね。ちょっとニヤっとしちゃうというか。そこをあえて狙っていれてます。"煌"がキラッという台詞から始まるのは、"紅焔"を意識してます。運命浄化!からはじまるんで。『──それではきいてください、煌』 って感じですよね」

w「そういうのも含めて、PONだなぁって感じがすごい出てるのはこの辺だよねやっぱり」

P「そうですね〜(笑)聴く側の人のことを色々考えて、入れた感はありますね」

w「ライブ感があるよね。生っぽさが」


w「この属性シリーズはこれからも続いていくの?」

P「そう、実は、次の構想はもうできてるんです」

w「次なんだろうなー、当てさせてよ! …そうだなー、"泥"とか?」

P「あ〜〜〜〜、惜しいですねえ。惜しい惜しい」

w「惜しいんだ。…"砂"!」

P「そうそう、そういう感じ。土系をやってないんですよ。なのでそこをやりたいなとは思ってるんです」

w「なるほど〜。泥まみれ・・・どろんこボーイとか?」

P「(笑)泥まみれの男たちみたいな(笑)そんなやつですよね」

w「泥にまみれた男たちの曲みたいな?ワッショイ感のある」

P「………いや、そんな曲じゃない(笑)」

──(一同笑)

P「いや、今までとは、ロックでありつつ趣向は変えようかなと思ってるんです」

w「アーシーな感じ?ソウルフルな?」

P「あー。いや、そんな感じじゃないですね〜」

w「でも、泥っていったら、大地じゃん。Nature」

P「そうそうそう、自分の名前なこともあって、あえて避けてた感もあったんですけど、構想はもうできているので、"大地"でいこうかなと」

w「どの機種で出るのかな、楽しみですね!」




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