Biography
- 2014年12月12日夏陽…だけど。
心菜からスマホに連絡がきたわ…。
「フェイスブック見た…なっちゃん…
やっと…商店街行ってくれた…ここな…大丈夫。」
とだけ…。
どこにいるか、どうしていなくなったのか
いくら送信してもこれっきり返事が全然こないの…。
ここなぁ!!今もここを見ているんでしょ?
一体どうしたっていうの?
今ままでずっとそんな事…無かったのに…ここなぁ!
どうすればいいの…わかんないわかんない…。
ここなと一緒にいなきゃ、こんな家なんか…意味無いよ…。
夏陽 - 2014年12月12日まり花だよっ。
ここなちゃんから連絡きて本当に良かった。
無事だったみたいで本当にほっとしたよ…。
あのね、なつひちゃん。
なつひちゃんはわたし達の大切な仲間だし、お友達なんだから
わたし達にできる事は本当に何でもするよっ!
どんなお話だって聞くから、いつでも電話してきて。
だからだから、もう一人で悩まないで…苦しまないでっ。
まりか - 2014年12月12日夏陽、だけど。
一言言わせて。
今日協力してくれたことは礼を言うし、感謝しているわ。
心菜から連絡あったのも、あんた達のおかげだし…。
それについては…ありがとう…。
でも、知ったような口を利かないで。
大切な仲間??友達??
…何よそれ…気安くそんな言葉使わないでよ…
その言葉の重みと責任…あんたには分かっているの?
あんた達に私達の何が分かるって言うの?
そうよ…分かるわけなんかないよ…
だから…仲間なんて言葉、二度と言わないでよ…笑えない。
夏陽 - 2014年12月12日凛よ…。
そうね、貴方と私達は関係無いわ。
私達と貴方達は住む世界がまるで違う。
どういう道を歩んできたなど、知る由もないし
貴方が、理解できないと言う気持ちも分かるわ。
もし貴方と同じ立場であったら…
私も、きっと同じ事を言うでしょう。
でも…
貴方はいつまでそうやって自分に嘘をつき続けるのかしら。
いい加減、気付きなさい。
その嘘は自分を傷つけているだけじゃなくって
貴方の妹まで苦しめている事がまだ分からないの?
その上、レコード屋の純粋な気持ちまで傷つけると言うのなら…
私は貴方を許すことはできない。
凛 - 2014年12月13日咲子ですっ!
ここなちゃん、見つかりました!
私のお店にきましたっ!
無事で本当に本当に良かったです!
すぐになつひちゃんに連絡して、みんなを呼びました。
ここなちゃん、自分の為になつひちゃんが全てを捨てているのにもう耐えられない、なつひちゃんが色々な嫌な事を我慢してアイドルをしているのは、全部自分のせいだって…
もう、そんなのいやって、ずっとずっと自分を責めていました。
自分のせいでなつひちゃんをどんどん不幸にしてしまうって…。
だから、耐えきれなくってお家を出て…。
なつひちゃんが私達のところに行くって信じていたそうです
私達になつひちゃんを助けて欲しかったそうです…。
とっても勇気がいる事だったと思います。
私、ここなちゃんの気持とっても良くわかります。
ここなちゃんね
「ごめんねなっちゃん…ここななっちゃんのアイドルになれなかったの…ごめんねなっちゃん」ってずっと言っていました。
ここなちゃんはなつひちゃんの為にアイドルを続けていたんです。
ただ、なつひちゃんの嬉しそうな顔を見る為だけにです…。
小さい頃からずっとずっとです。
でも、自分がアイドルを続けていると
なつひちゃんは自分に嘘をついて、どんどん傷いているから
そんなのもう耐えられないって…いやだって…。
ここなちゃん…本当に本当にとってもお姉さん思いです…。
私、涙が止まりません…。
咲子 - 2014年12月13日イブだぜっ!
本当に、良かった。。。
イブ心配で心配で昨日からずっと寝れなかったし。
今ね、なつひがきてここなを引き取っていったよ。
あいつ、やっとちょっと安心した表情を見せてくれたわ。
ここなの方は、ずっと黙っているけれど。
とりあえず今は2人でいることが何よりも大事だよ。
あたしはなつひを責める事はしない。
昨日、まりかに対してあんな事いってたけど
絶対本心じゃないって分かってるんだ。
どうしても、本当にどうしても言えないんだよ…。
本当は言いたいけど、すごく怖いんだよ…きっと。
だから、気持よりも先に言葉が出ちゃうの。
りんも勇気を出して欲しいから
ああやってちょっと厳しい事を書いたんだと思う。
なつひ。
あんたの事は、あたしが絶対なんとかするから。
あんたに今必要なのは、
自分の本当の思いを伝えたい人にぶつけることだよ。
そのために、ほんの少しでもいいから勇気を見せて。
イブが全部受け止めてあげるから。
イブ - 2014年12月13日夏陽…。
あの頃…
ふたりぼっちだった私達の周りは
嘘ばかりつく大人達と、見せかけの愛情しかなかった。
あの頃の心菜は、言葉を失ったように押し黙っていた。
何をしても、お人形のように反応がなかったの。
でも、テレビに写るアイドルを見る時だけ唯一笑顔になったの。
なっちゃん、アイドルって、ダンスって、歌って素敵だね…
だって、笑顔になれるし人も笑顔にできるから
ここな、アイドルになりたい…って。
だから私はそれからずっとずっと…
心菜をアイドルにしたくて、笑顔にさせたくて
ここまで頑張って来た。
トップアイドルになれば、みんなが心菜を褒めてくれる
みんなが心菜の言う事に耳を傾けてくれる
もう心菜にひどい事したり、悪く言う人はいなくなるだろうって…
そう信じてきたし、頑張れば頑張るほど
実際に見違えるように私達の周りの世界は更新されていったの。
そして、トップアイドルになった今
私達は小さい頃とは全く違う世界に包まれた。
私はやっと2人だけの幸せな居場所を手に入れたって思ってたの。
でも、それは違ったんだね…私の独りよがりの思い込みだった。
こんなの間違ってるって思った事は何度もあったよ…。
でも止められなかった…あんたが言うように臆病だったの。
また、あの頃に戻っちゃうんじゃないかって思ってたの。
怖かったの…ずっとずっと怖かったの…。
心菜も傷つけちゃって、あんた達にも散々嫌な思いさせちゃって
私、今まで一体何の為にアイドルをしていたのだろう?
何の為に歌っていたんだろう…?
ほんとに馬鹿みたいだね…私…
夏陽 - 2014年12月13日イブだよっ。
そっか…
あんたはここなをアイドルにしたくって
ここまで頑張ってきたんだね。
でもね、イブは思うんだ。
あんた、本当はここなのアイドルになりたかったんだよ。
ひとりぼっちになるのが怖くって
強い姉として、妹のアイドルとしていたかったの。
自分しか妹を幸せにできないって思って。
でも、あたしがそれを否定することはできないよ。
きっと、そうせざるを得ない状況だったんだね…。
ここなも、あんたのアイドルになりたかった。
でも、それはあんたを幸せにしたいっていう気持なの。
あんたがここなを思って無理して頑張れば頑張るほど
ここなもあんたのために頑張って、傷ついちゃうんだよ。
お互いがお互いを思って、自分を犠牲にして…
すれ違っちゃったんだね…。
あのね、歌っていうのは
自分の想いを伝えたい相手に伝えることなんだよ。
なつひ。
あんた、何の為に歌っていたんだろって言ったけど
あんたの本当の想いをきいてほしいのは誰なの?
歌ってのは、その人に自分の素直な言葉を伝えるだけだよ。
それが、本当に歌うって事なの。
分かるでしょ?今の自分の気持も伝えたい相手も。
だから自分の言葉で作った、本当の歌を
あんたが伝えたい人に歌ってみなさいよ。
あたしが協力する。
イブ - 2014年12月13日夏陽…。
わかんないよ…。
あんなひどい事ばかり言ったのに…どうして?
どうして、こんなに私の事考えてくれるの?
おかしいよ…そんなの…わかんない…
怖いの、すごく怖いの。
そうやって最初は笑顔で優しい事言ってくれるの
でも、急に離れたり嫌な事を言い始めるの。
私達に同情する人だって多かった
でも、結局みんな口だけだった。
誰かが一言いえば、途端に裏切るの。
だから…どうせ失うんだったら
最初から持ってない方がいいと思ったの。
嫌われる方がずっとずっと楽だったの。
私には心菜さえいれば、いいと思ったの。
ねえ、あんたの事信じていい…?
今度こそ…今度こそ…信じていいのかな?
夏陽 - 2014年12月13日まり花だよっ!
なつひちゃん、お願い。
イブの言う事を信じて!
イブだけじゃないよ、わたし達みんな協力するよっ!
今みんなでパソコンの前に集まってるの。
なつひちゃん、信じてってみんなで言ってるの。
わたし、ひどい事言われたなんて思ってないよ。
だって、なつひちゃんずっと辛かったと思うから…。
わたしの気持はずっとずっと変わらないよ。
音楽の力を信じて一緒に頑張ってきた仲間だよっ!
わたしの大切なお友達だよっ!
だから、なつひちゃんとここなちゃんを救ってあげたいの。
お願いだよっ!
まりか