皆様、こんにちは。
倉野川市観光課の久領堤です。

先週このページを開設して以来、早速皆様より沢山のお便りを頂いております。
とても嬉しいです。誠にありがとうございます。

お便りは後ほどご紹介したいと思っております。
まずは前回のお話の続き、私と日向美ビタースイーツ♪について
お話させて頂いてよろしいでしょうか？

先週お話したとおり、私はこの街にとって『よそもの』です。
私はここ倉野川市では無く、遠く神奈川県は平塚市で生まれました。
私の実家のすぐ近くには小さな商店街がありました。
十数件から為る古い商店街は市のベットタウン化の影響で
周りの建物が次々と新しいマンションに生まれ変わる中
時代から取り残されたような存在でした。

商店街に隣接して大型スーパーが出来てから
商店街への人々の往来が急激に乏しくなりましたが
それでも商店街が主催していた『のど自慢大会』だけは
毎年大きな盛り上りを見せていました。

私はそれが大好きで、毎年楽しみにしていました。
ささやかな地域イベントなのですが、新興マンションが多いこの地域でも
そのイベントを通して人々の間で多くの交流が生まれるからです。
私はこのイベントを通し、幼いながらも商店街の役割というものを
なんとなく理解していました。
地区開発における県道の敷設とそれに伴うローサイド店舗の進出により
この商店街が消滅するまで私は多くの人達の交流を間近で見ていました。

そんな環境で育った私は高校生の頃から
将来は地域活性化の仕事をしたいと、おぼろげに思っていました。
大学の時は『地域ブランディングにおけるソーシャルコミュニケーション』を
研究課題とし、友達と一緒にインターネットで地域動画の配信や
地元バンドを集めたライブイベントなどを企画して実行していたのですが
私自身これが本当にやりたい事なのか常に悩んでいる状態でした。
幼い時のような『自然な形の人と人が繋がり』が体験出来なかったからです。

そんなある日、秋葉原を歩いていた時にたまたま１つのポスターが目につきました。
『地方都市を元気にしている話題のガールズバンド！』
という大きな文字とともに楽器を持った５人の女の子が
古き良き町並みをバックに写っていました。
その現代的で可愛らしい笑顔をした女の子達
レトロな雰囲気が残る古き良き商店街
そのコントラストが私の心に強烈な印象を与えました。

ポスターを凝視している私の姿がよほど滑稽だったのでしょう
店員さんから
『この子達――日向美ビタースイーツ♪にご興味があるのなら、詳しく教えますよ』
と声を掛けられたのです。

これが、彼女達をよく知るという星見日向さんとの最初の出会いでした。
私は彼女から日向美ビタースイーツ♪の活動と日向美商店街
倉野川という街についての話を聞くたびにどんどん夢中になっていきました。
それは、不思議と懐かしい気持ちでもありました。

――まるで、小さい頃『のど自慢大会』を楽しみにしていた時の私ね。

この街の為にお手伝いしたい。私の出来る事、全てを賭けたい。
そう強く決心し、倉野川へ赴くまでそう時間はかかりませんでした。
そして、日向美商店会長の小谷さんに様々な人をご紹介頂き
大変幸福な事に今のこのお仕事をさせて頂く事になったのです。

私がこの街のタウンマネージャーになった切っ掛けは
まぎれもなく日向美ビタースイーツ♪なのです。
私はきっと彼女達に呼ばれて、今ここにいる。私はそう確信しています。

二回に渡る長々とした自己紹介、大変失礼致しました。

次回は皆様に頂いたお便りをご紹介させて頂きたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。


まとい