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グリム・アイコマヤ1回目A

~不可思議な空間~
グリム・シャロンが消えた先には、以前アラクラヤマに現れたグリム・レオンの他、数人の影があった。

グリム・セリオス
「なんだシャロン、無様に負けて帰ってきたのか?」

グリム・シャロン
「………………」

グリム・マラリヤ
「……あの、リエルさんは……?」

グリム・シャロン
「…………もう、いませんわ」

グリム・マラリヤ
「あ、あ、あ……ごめん、なさい……。
 でも、あの御方の命令をまた守れなかったんだ……」

グリム・ミュー
「正々堂々戦って負けたなら、仕方ないんじゃないかなー!」

グリム・カイル
「戦いとは、勝利してこそ意味がある。
 相手の無様にひれ伏す姿を見ることになァッ!」

グリム・ユリ
「少し、同感。敗北すれば何も残らない」

グリム・シャロン
「ええ、そうですわ……そうですわね……
 ふふっ……ふふふふっ……」

グリム・レオン
「ハッ!  クサビを守るだけってのは暇で仕方ねぇ……。
 そういやアイコとマヤはどうした?」

グリム・ユリ
「アイコとマヤはニャーゴヤのクサビを守ってる。
 そして奇襲をかけるのは、私と……」

グリム・カイル
「あの御方の命ならば仕方がない……我の力を見せてやろう。
 足手まといになるなよ、ユリ?」

グリム・ユリ
「……笑止。あの御方の命令は必ず果たす」




瘴気を生み出すクサビの情報を追い、アイコたちはニャーゴヤの調査を行っていた。

アイコ
「マヤちん、すごかったねー!
 しゃちほこだよ! しゃちほこ!」

レオン
「おう、すっげぇよな!
 あんなのが城にくっついてるなんて!」

マヤ
「確かにすごいし珍しかったけど……。
 私たちがここに任務で来てること忘れてない?
 あんまりはしゃぎすぎないでよ。レオン君もね」

アイコ&レオン
「はーい」「ういー」

マヤ
「この二人の組み合わせ……前途多難ね」


そんな三人の近くに、一人の少女が立ちつくしていた。


少女
「あれー? どっちだっけー……?
 うー、面倒くさい……」

マヤ
「あれ? あの子……迷子かな?」

アイコ
「そうっぽいね。よし、行ってみよー!」

マヤ
「ちょっと!
 一人で行かないで、アイコ!」

少女
「ん? ……今呼ばれたような?」

アイコ
「ねぇねぇ、もしかして……迷子?」

レオン
「俺たちで良かったら、協力するぜ?」

少女
「えー……別に……てか鬱陶しいし……」

アイコ&レオン
「!?」

アイコ
「う、鬱陶しい……!?」

少女
「あー、話すの面倒くさ……」

マヤ
「その、ごめんなさい。驚かせちゃったよね」

少女
「え……マヤちん?」

マヤ
「ん? 私の名前……?
 どこかで会ったことある?」

少女
「あー……いやさ、そうというか、そうじゃないというか……」

???
「何してんだてめえらッ!」


微妙にすれ違った会話を続ける一行に向けて激しい喝を飛ばす者があった。


少女
「おー、マヤちん来たんだー」

???
「来たんだ、じゃねぇノロマ!迷惑ばっかかけやがって」

アイコ
「マヤちん!?
 あのスケバンみたいなのがマヤちん!?」

レオン
「マジかよ!?
 あの二人、アイコとマヤのエボルグリムなのか!?」

グリム・マヤ
「ごちゃごちゃうるせぇ!
 お前らがメディアやリエルをやったヤツらか……。
 あたしたちは簡単にゃやられねぇぞ!」

グリム・アイコ
「えー……あたしもやるのー?」

グリム・マヤ
「クサビを守るのもあたしらの仕事だぞ!
 終わったらパフェ食わしてやるから!」

グリム・アイコ
「んー、しょーがないなー。ちょっとだけねー」

緩い会話をしながらエボルグリムたちは、熊の背に烏の胴体が繋がった二体のグリムが重なり合った合成獣のような巨大なグリムへと姿を変える。

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