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グリム・ミュー1回目B

ハルト
「……ぐぅ!?
 なんという強大なパワー……!」

グリム・ミュー
「よーし! それじゃ、そろそろおともだちをしょうかいするねー!!」

人間態に戻ったグリム・ミューの周りに明確な姿を持たないぼんやりとした影のような何かが現れる。

セリオス
「なんだあれは……グリム、なのか?」

クララ
「もしかして、魔力が暴走しているの?」

ミュー
「はい……あれは幻覚みたいなものです」

ハルト
「なるほど、同質のものか。
 ならばミュー、あれに対抗できるのは貴様しかおるまい!」

ミュー
「……やってみるのです」

ミューの周りにもグリム・ミューが召喚した影に似たものが現れた。

グリム・ミュー
「おおー! すごーい!!
 あなたがみゅうのおりじなる!?」

ミュー
「……おりじなる?どうなんでしょう?」

グリム・ミュー
「『あのおかた』からきいたもん!
 ばーんとたおさないとだめなんだよ!」

ミュー
「……わたしたちも同じです。あなたたちを倒さないと」

グリム・ミュー
「よーし、それじゃどんどんだしちゃおー!!
 えいえーい!!」

ミュー
「……えいえい」

グリム・ミュー
「どんどーん!」

ミュー
「……どんどん」

掛け声をあげる度に何と断定できない形容しがたい何かが周囲に生まれ、ゆらり舞い踊る。
その光景にミュー似の少女は目を輝かせて飛び跳ねた。

グリム・ミュー
「すっごーーい!!」

ミュー
「……同じことをしてるだけです」

ハルト
「ふん、二人のミューが生み出した怪物たちが、共に踊り狂う……まさに百鬼夜行だな」

セリオス
「よし、ミューが注意を引いている今のうちに、僕はクサビを破壊する。
 クララ、ハルト、ミューを頼む」

クララ
「う、うん! わかった!
 ……って、どうすればいいの?」

ハルト
「ハッ、この我に任せておけ!
 あの百鬼夜行、我の力で従えてみせよう!」

クララ
「ええと、本気なの?」

ハルト
「そうだな……
 とりあえずは、見守るしかない」

クララ
「えぇ~……」


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