Biography
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2014年10月30日凛よ…。
全く昨日は非道い目に遭ったわ…。
ブレナムジンジャーエールって調べてみたら
世界で一番辛いジンジャーエールじゃないの…。
道理でまだ舌がピリピリしているわけだわ…。
そうとは知らずに洋服屋の極めて下らない口車にのせられた
私が本当に愚かだったわ…。
途中まで洋服屋と言い合っていたのはおぼえているけれど
そのうち体が熱病にかかったように火照って…顔も熱くなって
意識もふらふらして…
本当に何が起こったのかよく分からなかったわ…。
少し正気に戻って視界がはっきりとした時は
私の目の前に大きな南瓜が見えて
上から何本かの毛のようなものが出て
面妖に動いているのが見えたわ…
遂に冥界にでも迷い込んでしまったのかしらと思って
ここはまだ来るべき場所では無いと思いそっと目を閉じたわ。
その後、顔に何か当たってるようでくすぐったくなって
目がさめて…瞼をかすかに開けたら何者かの髪の毛が見えたわ。
それが私の顔をかすめていた…
……。
そそそそそこからは、ま、全く記憶をしていないわね…。
き、気がついたらいつもの日常を取り戻していたわ。
と、とにかく喫茶店。
貴方、あのメニューはもう一度考え直した方がいいと思うわ…。
凛 -
2014年10月31日凛よ…
はんこ屋…
私がお菓子を用意していないとでも言うのかしら?
残念だったわね、去年のようにはいかないわよ…。
今年はお菓子を沢山用意しているから
貴方の低俗で愚かな計画は全て殲滅されるのよ…。
それにしても外から沢山の子供達の声が聞こえるわね。
ささやかなパーティーであるのに
こんなに集まって来るとは思って無かったわ。
凛 -
2014年10月31日凛よ…
レコード屋と洋服屋がお店に来ているわ。
何度も言うけれど、無いと言ったら無いのよ…。
確かに30分ほど前に大量のお菓子は存在した。
でも、ここで書き込んだすぐ後に
以前本を読んであげていた子供達が一度にお店におしかけてきて
それでお菓子は一瞬のうちに滅んだわ…。
私の後ろで洋服屋がここに1つ残ってると騒いでいるけれど
そのチョコレートはいずれ来るであろうはんこ屋の
愚昧な計画を殲滅する為のものよ…。
……去年散々な目にあったわけだし
こればかりは悪いけれど渡せないわ。
……。
……ちょっと貴方達。
私の後ろでそんな残念そうな顔をしないでくれるかしら…。
駄目なものはだ、駄目なのよ…。
……。
はぁ……わ、分かったわよ…
そんなに落ち込むのなら…あげるわよ。
だから、そのまるで世界が終わりそうな
悲痛で暗澹たる顔をするの、即刻やめて頂戴。迷惑だから。
え…何よ…れ、レコード屋。
3人で仲良く一緒にた、食べっこしよ??
って、どうしてそうなるのよ!
本末転倒すぎるじゃないのそれ……。
って、貴方達そそそんな近くで
な、なんで口をあーんしてるのよっ!
や、やめないさいよ!
凛 -
2014年10月31日凛よ…。
愚かね…赤アイドル屋。
変な意地を張るからこういう事になるのよ。
でも、青アイドル屋の方は
何故あれを飲んでなんとも無いのかしら…。
おかしいわね…。
凛 -
2014年11月02日凛よ…。
アイドル屋達の事は…きっと彼女達なりの事情があるし
赤アイドル屋は良くも悪くもプライドが高いから
何も事情を知らない私達が立ち入るのは
彼女達にとってみれば、かえって迷惑だと思うわ。
良い事、悪い事というものは環境によって変化するものだし
私達が一概にこれと決められないものなのよ…。
でも…そうね…レコード屋の言う通り
もしも私達に何か助けを求めているのなら…話は違うわね。
でも、一つ言っておくわ。
彼女達を心配するのであれば…
きっととてもデリケートな事情だと思うから
ここでの発言も慎重にするべきだと思うわ。
それにしても…貴方達揃いも揃って
今日はお店番してないようだけれど
ハロウィンで疲れてお布団から出れずにいるのかしら?
先程、珈琲飲もうとシャノワールに立ち寄ったら
今日は珍しく閉店になっているし…。
凛 -
2014年11月03日凛よ…。
貴方達…
今日はその…とても楽しかったわ…。
でも、人に祝われるというものはまだどうにも慣れないわね…。
皆があんなに私に色々言葉をかけてくれたりして
私は…もしかして…おそらく多分…きっと嬉しいのだけれど…
どうしていいか…分からない。
洋服屋、ドレス…ありがとう。
私に似合っているどうかは、分からないけれど…
…よく出来ているわね、嬉しいわ…。
でも貴方採寸している時におかしな事を色々言うから
す、少し恥ずかしかったわ…。
ディスクールの演奏、とても良かったわ。
貴方達は、本当に愚かね。
私の為にこんなに一生懸命演奏したりして。
私は貴方達の為に何もしていないのよ…
感謝されることなんて何一つ…。
どうしてなのかしら…
鏡に映っている自分…こんなに嬉しそうな顔をして
ひどく滑稽で…き、気持ちが悪いわね…ふふふ。
レコード屋に笑顔がいいって言われたけど…
私にはこの顔は…滑稽以外何ものではないわ…。
…って…
何故私はこんなに饒舌になっているのかしら…。
か、勘違いしないで頂戴。
きっと、これはオレンジリキュールのせいよ。
エタノールが私の体に浸透し作用して
か、勝手に言葉を発せさせているだけだから…
…ありがとう。
凛 -
2014年11月05日凛よ…。
そうね。
私の部屋のベランダからは月が…よく見えるわ…。
というか
『ミラクルムーンだし、ちょーミラクルムーンだしっ!』
などと、先程洋服屋が連呼していたのが聞こえてきたけれど
言葉だけが先走ってる貴方に一応教えておくわね。
そもそも今日のお月見は
暦と月の満ち欠けの関係性から生まれた閏月から来るもので
今年は171年ぶりに9月が閏月となり
後の十三夜と呼ばれる名月が見れる事になった。
月が特別に美しく見えるという洋服屋は思っているようだけど
今日は天体と暦の奇跡を感じる日なのよ。
私は萩原朔太郎の詩集でも読みながら
もうしばらくこの名月を眺めようと思うわ…。
凛 -
2014年11月09日凛よ…。
今日は本当に冷えるわね。
湯たんぽを温めてブランケットを膝にかけているけれど
部屋の暖房機器が調子悪いのか全然体が温かくならないわ…。
先程から窓を通して聞こえてくる
あの元気のいい声はレコード屋だったのね。
洋服屋が前に言っていたように
レコード屋って本当に地域の活動に献身的なのね。
そうね、シャノワールに新しい珈琲豆が入ったみたいだから
体を温めに飲みに行こうかしら。
凛 -
2014年11月11日凛よ…。
今、洋服屋と喫茶店とはんこ屋がセッションしているのだけれど
喫茶店のエレキギターとてもいい音色をしているわね…。
見た目だけじゃなくって、ピックアップも新しくしたようで
これでまた新しいバンドサウンドが生み出せそうね。
相変わらず、エレキギターを弾く喫茶店は
激しい動きをしているけれど
表情はいつもの修羅顔ではないわね…。
どこか懐かしそうで、楽しそうな顔。
もしかして千子村正を通して橘姫が憑依している…わけないわね。
隣でレコード屋が目をまんまるくしてずっと感激しているわ。
まったく…口にチョコレートがついたままよ…。
凛 -
2014年11月13日凛よ…。
洋服屋のメールに返事が無いから
レコード屋とはんこ屋はもう寝ているようね。
会長のその話なのだけれど…
私の個人的な意見を少し述べていいかしら。
橘姫役は当然喫茶店で決まりだと思うわ。
貴方の家系はもともと橘地区の出身であるし
この役は貴方以外は考えられないわね…。
舞御前は…そうね。洋服屋、貴方がやりなさい。
貴方、主役とかそういう目立つのは得意でしょう?
今日も季節を超越している目立った格好をしていたし…
…だ、大体、目のやり場にいつも、こ、困るから……
それで、新曲も2人で一緒に作ると良いと思うわ。
作詞は喫茶店、作曲は洋服屋がいいわね。
貴方達、まだ一緒に曲を作っていないのだし
洋服屋の曲に喫茶店の新しいエレキギターが
上手く噛み合えば、凄く良い結果になると思うわ。
洋服屋は何気にエレキギターを生かせる曲を書くのが上手だし。
喫茶店は戦国時代をイメージした歌詞を書く事できるでしょう?
明日、もう一度皆の意見を聞きましょう。
凛