Biography
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2014年11月17日凛よ…。
赤アイドル屋の顔、どこかで見た表情だと思ったら
洋服屋が以前全く同じような顔していたわね…。
貴方達、どこか似ているわね…。
ゲームセンターは苦手よ…。
はんこ屋がどうしてもって言うから
本当に仕方無く、側に立っててあげたけど
何なのよ、あの騒音と人だかりは…。
貴方、よく何度もあのような場所に行けるわね…
…ある意味…尊敬するわ。
先程、喫茶店がお店に本を借りにきたけれど
貴方、何だか本当に楽しそうな顔をしていたわね。
でも、あんなに沢山の歴史書…全部読むの大変だと思うわ…。
何か分からない事があったら聞いて頂戴。
貴方の歌詞は綺麗だから…楽しみにしているわ…。
凛 -
2014年11月19日凛よ…。
日向美通信…あれは…
最初ははんこ屋が原稿を書いていて
新聞屋に提出する所にたまたま出くわして
内容を見てみたらあまりにも内容が稚拙で、て、低俗で
しかも勝手に私の写真ばかり使っていたから、処分したわ。
それで…急遽、仕方無く私が書く事になっただけよ…。
それはそうと…
喫茶店の歌詞のアイデア、少し見せてもらったのだけれど
なかなか、じ、情熱的な内容だったわ…。
喫茶店…普段の表情からは見てとれないけれど
貴方、内には与謝野晶子のごとく、
相当なロマンティズムとリリシズムを秘めているのね…。
でも…悪くないと思うわ…そういうの…。
凛 -
2014年11月21日凛よ…。
今、喫茶店から
『みなさんっ!テレビさん、つけてください!
みんなで一緒に観たいのですっ(*^^*)』
とメールが来たわ…。
何を放送しているのかとテレビ付けてみたけれど
…貴方、相変わらず本当に好きね、この作品…。
そうね…私も見てみようかしら…。
凛 -
2014年11月26日凛よ…。
あの上昇志向が誰よりも強い赤アイドル屋が
国民的アイドルグループや大手プロダクションに入るのを断ったのは
きっと、条件的に青アイドル屋と一緒では無かったからでしょうね。
赤アイドル屋だけに誘いが来たと考えられるわ…。
私が疑問に思うのは青アイドルの為に
何故、彼女があんなに強い意志を持って
アイドルを目指しているのかということだけれど…
何故、アイドルという道なのかというとこよ…。
アイドルになるということは
世間一般的には憧れの存在となると言う事ね…。
今は空前のアイドルブームであるわけだし、人気を得れば
多くの人々に賞賛され、尊敬される立場になる。
赤アイドル屋は、それを自分一人では無く
妹と共に二人で成し遂げたいと強く思っている…。
というよりは、妹の為にしているふしがあるわ…。
あの排他的な態度や、周りを威圧する感じ…。
…私には分からなくもないわ…
きっと、彼女をそうさせた出来事があるのでしょうね。
でも…青アイドル屋はどういう気持ちなのかしら?
仮に私にもし姉がいたとしたら、自分の為に無理をしてまでも
身を削って頑張る姿を見るのは、きっと耐えられなくなるわ…。
凛 -
2014年12月02日凛よ…。
洋服屋の日って、何か特別な日なのかと思って来てみたら
ただのはんこ屋の語呂合わせだったわ…。
それにしても
洋服屋の部屋っていつも綺麗に整理しているわね。
それに参考書や辞典にも沢山付箋がつけてあるのが見えるし
本人がいないと、真面目な優等生の部屋にしか見えないわね…。
って、ちょっとはんこ屋!?
洋服屋がいないからってあ…貴方何人の箪笥から勝手に
そ、そんなもの引っ張り出してきてるのよっ!
……ここここんなも着ているの…洋服屋は…。
って!き、着ないわよ!何を言っているのよ!
は、はやくそれを仕舞いなさいよ…。
凛 -
2014年12月02日凛よ…。
新曲聴いたわ。
中々やるわね洋服屋と喫茶店…。
久しぶりにストレートなロックテイスト溢れる曲だわ…。
洋服屋、よく練ってきたわね…。
歌詞の方も舞御前の伝説をなぞっているし
何より、言葉遣いが印象深くて良いと思うわ…。
これならば舞御前と橘姫の歴史を広く伝えられる事ができそうね。
喫茶店、貴方エレキギター随分上達したわね。
その新しく生まれ変わったギターも重い音がしていて良いわね。
私も…2人の演奏や歌を聴きながら音色やフレーズに関して
色々アイデアが思いついたからまた一緒に色々練習してみましょう。
カタルシスの月の時のように
貴方との攻撃的なツインギターを楽しみにしているわ。
凛 -
2014年12月03日凛よ…。
はんこ屋、貴方の言いたい事は分かるけれど
それは世の常であり、仕方の無い事なのよ…。
赤アイドル屋があれだけ高圧的で排他的な態度を通していれば
普通の人間、特に近しい距離にいるさくら野高校の連中は
そろそろ愛想を尽かしても全くおかしく無いわね…。
でも、彼女は人に愛想を尽かされると知った上で
あえてあのような態度をとっているように思うわ…。
むしろ…最初から何かを諦めている風に私には感じている。
だから、人にそうやって思われるのは
赤アイドル屋にとってはごく普通の事で
もう慣れているのだと思うわ…。
でも…心の奥底にある本当の気持ちはきっと違うと思う。
私達は今まで何回か会ったわけだけれど
彼女…根は決して悪い子では無いと私は感じるわ。
ただひたすらに何か必死になっていて…
…そうね、きっと無理をしているわ…。
最も、根拠の無い私個人の直感だけれど
彼女の事を考えると、何か悲劇的なものを感じるの…。
きっと、そうせざるを得ない大きな信念があるのよ…。
でも、それは私達が詮索する事では無い。
彼女達は彼女達で完結しているの。
そこへ立ち入るのはあまりにも無粋な事よ…。
はんこ屋。
そうやって悔しかったり悲しい気持ちがあるならば
貴方は土曜日のライブに2人に最大の笑顔で接してあげれば良いわ。
せめて私達は黙してでも分かってあげましょう、彼女達の事を…。
凛 -
2014年12月05日凛よ…。
はんこ屋。
貴方ね…本当に勘違いしないで頂戴…。
これから時代祭りのライブを控えているというのだから
風邪を引くリスクを極力避けるのは当然でしょう。
個々の体調管理はバンドメンバーとしての義務よ義務。
分かっているのかしら、貴方?
何も今日はとても寒いから、皆もしかしたらこの間の
マフラーでお揃いになるかもしれないだとか
今日はレ、レコード屋も同じマフラーする…かしら…?などという
極めてぐ、愚昧軽薄で非生産的な願望妄想など私は一切していないし
例え、仮に実際そのような事態状況をこの目で目撃したとしても
網膜から一次視覚野、頭頂葉に至るまで、い、一切反応しないわね。
す、するはず無いじゃないの…。
いいかしら。分かってくれたかしら…?
分かったのであれば
貴方、この様な下らない言の葉を書き連らねていないで
明日晴れる事でも祈っていなさいよ…。
凛 -
2014年12月06日凛よ…。
何度も言うようだけれど
彼女達と私達は住む世界が違うわ…。
だから、私達がどうする事もできないのは仕方が無い事なの…。
それよりも、私達にはやるべき事があるでしょう。
倉野川時代祭りでのライブを成功させること。
これからしっかり練習しなくては駄目よ…。
洋服屋の衣装だって、明日届くのでしょう?
貴方と喫茶店は曲を完成させる事を
まず第一にしなくてはならない。
冷たいと思われるかもしれないけれど…
ここはしっかり気持を切り替えないと駄目よ…。
安心しなさい。
私達のバンドリーダーは
今までどんな事だって解決してきたじゃない。
…私の事だって…そうよ…。
だから、今回の事だってきっと…。
私はレコード屋の力を信じているわ。
凛 -
2014年12月07日凛よ…。
これは…意外ね…。
はんこ屋の言う通り
貴方、いつもあの様な愚昧な格好をしているから
と、突然こんな雰囲気のものを見せられると戸惑うじゃないの…。
そうね…。
…そ、その…よ、良いと思うわ…。
普段は金髪とか破廉恥な衣装で分からなかったけど
こうして見ると貴方…元は結構清楚な顔つきをしているのね…
レコード屋が昔は優等生だったというのも何となく分かるわ…
…って。
貴方、また変な風に捉えられると本当に迷惑だから
あらかじめ言っておくけれど
べ、別に容姿を褒めているわけでは無いわよ。
か、か、可愛いとかそんな風には言っていないから。
これはあくまでも、時代祭りのライブを迎えるにあたって
貴方の士気を最大限まで高める為の
言葉による高度なバンドマネジメントなのよ…
わ、分かったかしら?
凛