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Biography

  • 2014年12月09日
    凛よ…。

    とりあえず、良かったわね…。
    実際に彼女の顔も見れたから、私も安心したわ…。

    大事を取って年末のイベント関連を全て中止にしたのは
    事務所の大英断だと思うわ。
    冷静に考えるとかなりの損出の筈よ。
    ミニアルバム発売記念で都内で大掛かりな
    単独ライブツアーをするみたいだったし…。
    いつも強気で有名な事務所にしては
    これだけ先まで休養させるというのは珍しいわね…。

    それにしても…貴方達の顔ったら…。
    洋服屋なんてあれだけ赤アイドル屋に敵対意識を持っていたのに。

    全く…貴方達って本当に…お人好しね…。ふふふ。

    って、レコード屋…貴方はまだ食べるというの…?
    いい加減やめなさい…そろそろ練習再開よ。



  • 2014年12月12日
    凛よ…。

    とりあえず、私達の連絡先と
    このフェイスブックのログインパスワード教えて
    赤アイドル屋は一旦自宅へ帰したわ。
    もう時間も遅いし、家の人も心配するだろうから…。

    赤アイドル屋は見つかるまで帰らないとか
    一緒にいないとあの家は意味がないとか言っていたけれど…
    今日はとりあえず家に帰りなさいと皆で説得したわ。

    青アイドル屋はきっとこのページを見ている。

    心配なのは分かるけれど貴方は姉なのだから
    取り乱したり自暴自棄にならずに今は気持ちをしっかり持ちなさい。



  • 2014年12月12日
    凛よ…。

    そうね、貴方と私達は関係無いわ。
    私達と貴方達は住む世界がまるで違う。
    どういう道を歩んできたなど、知る由もないし
    貴方が、理解できないと言う気持ちも分かるわ。
    もし貴方と同じ立場であったら…
    私も、きっと同じ事を言うでしょう。

    でも…
    貴方はいつまでそうやって自分に嘘をつき続けるのかしら。

    いい加減、気付きなさい。
    その嘘は自分を傷つけているだけじゃなくって
    貴方の妹まで苦しめている事がまだ分からないの?

    その上、レコード屋の純粋な気持ちまで傷つけると言うのなら…

    私は貴方を許すことはできない。



  • 2014年12月15日
    凛よ…。

    そう…成る程…そういう事なのね。

    今朝、朝食を食べている時にお父さんから
    お前、将来巫女になりたいのか?って突然言われたのよ…。
    え……何故?とお父さんに聞き返しても
    いや…そうか…。としか言わなかったから
    何かおかしいと思っていたの。

    学校の帰りに裏通りを通ったら電柱中にちらしが貼ってあったわ。
    『倉野川の伝統儀式を継承しよう!時代祭りの巫女さん大募集』と。
    歴史学的に考えて、舞御前と橘姫の儀式に巫女など全く必要ないわ。

    結論として、あの狒々爺はお祭り前の人々の高揚に便乗して
    極めて利己的な行為を行なおうとしているわけね…。

    …少し用事を思い出したわ…。



  • 2014年12月19日
    凛よ…。

    からし団子ですって?

    そうね…あれは6月5日だったわね。

    私は…小雨で新緑薫る旧家通りを傘をさして散歩をしていたわ。
    そう…電柱の前で立ち止まっていたら
    後ろから突然レコード屋に声をかけられて…
    びっくりして私が振り向いた時に二人同時にお腹が鳴った。
    そう…その後にお団子を…な、並んで一緒に食べたわね。

    レコード屋は本当に美味しそうにお団子を食べていて…
    そうね、こういう風ににっこりと笑っていたわね…。

    ………。
    …。

    ………鏡の中の自分の頬が茹で蛸の様に赤いのは何故かしら?

    ちちち違うのよ!
    これはそうよひどく辛かったのを思い出したからであって、そうねあれはスコヴィル値軽く1000万以上あったわね、思い出しただけで体を反応させるなんてなんて悍ましい団子なのかしら…本当に恐ろしい団子だわ…本当に…。

    全く…き、急に変な事書かないで頂戴…養殖屋…。



  • 2014年12月23日
    凛よ…。

    貴方達、お疲れさま。
    演奏も歌もしっかりとしていて
    とても良いライブだったと思うわ。

    喫茶店は珍しく緊張していたわね。
    私のジャズマスターを持って出て行こうとした時は
    完全に目が左右に泳いでいたわよ…。
    貴方にしては珍しいこともあるのね…。

    今日は完全に洋服屋が主役だったわね。
    いつもはあんな破廉恥な服を着て
    浅薄な根拠による発言ばかりしているけれど…
    貴方、文化祭の実行委員長をやっただけあって
    …やはり頼りになるところも多々あるわね。
    今日に限って言えば…心強い仲間の持っていると…素直に感じたわ。

    その証拠に赤アイドル屋。
    貴方に言われた通り、ライブの後に来たわね。
    いつも排他的で高圧的な口調のあの赤アイドル屋が
    あんな恥ずかしそうに照れた顔をして
    貴方の元に来たのにはびっくりしたけれど
    あれが本来の年相応の彼女の姿なのね。

    そういう事もあって、今日は洋服屋を褒めてあげるわ…。

    い、言っておくけれど…き、今日だけよ…。
    今日の23時59分59秒までだから…。

    こういう事を言うと、貴方すぐ調子に乗るから…。



  • 2014年12月31日
    凛よ…。

    はんこ屋が鼻歌を歌いながら
    嬉しそうにお店から出てくるのが見えたわ。

    レコード屋も母親が帰ってくるようだし
    元旦の商店街は賑やかなものになりそうね…。

    私も腰の重いお父さんを誘って
    久しぶりに2人でお出かけでもしようかしら。
    お父さん、いつも書斎に籠ってばかりだから
    たまには外の空気も吸わせて気分転換させてあげないと。

    そうね、美味しいお蕎麦屋さんを調べて
    年越し蕎麦でも一緒に食べに行こうかしら…。
    でも、お父さん味にとても厳しいから調べるの大変ね…ふふふ。



  • 2014年12月31日
    凛よ…。

    良かったわね、レコード屋…。
    KLIPPAN、iittalaと言えば
    私もとても好きな北欧のブランドよ。
    お小遣いでは手に入れる事は難しいけれど、
    よくWEBサイトで眺めているわ。
    貴方、本当に良いお土産を貰ったわね。

    ……こ、今度、み、見に行かせてもらって…いいかしら??

    ところで、洋服屋に色々教わりながら
    年越し蕎麦を試しに作ってみたものの…

    このヤン・シュヴァンクマイエルの映像作品に出てきそうな
    見た目はどうなのかしら…
    蕎麦に見えないくらい、アヴァンギャルドなのだけれど…。

    で、でも、お父さんは前衛的なものが好きだから
    き、気に入ってくれるかもしれないわね…。



  • 2014年12月31日
    凛よ…。

    料理がお父さんがいつも作っているの…。
    お父さんはこだわりの強い趣味人であるから
    料理も自分で作らないと気が済まないの…昔からよ…。
    食器まで自分で作る人であるし…。

    生み出したものが何故こうなったかは
    私にもよく分からないわ…。

    ただ、一つ言える事と言えば
    あ、貴方達の事を考えていたらこうなったのよ…。
    そうよ…貴方達なら…ど、どういうお蕎麦が好きなのかって…。

    レコード屋はマカロンが好きで
    洋服屋はショートケーキが好き…
    喫茶店は品の良い和菓子だったわね…
    そして、はんこ屋は何よりも竹輪が好き…

    そんな事を考えながら作っていたら
    いつの間にか出来上がっていたのよ…そうなのよ…

    って…べ、別に貴方達に食べてもらおうと思って
    作ったわけでは無いわよそんな事微塵にも思ってないわ。
    あ、あくまでも食べてもらう側を設定想定した方が
    料理というプロセスはスムーズに進むと思っただけよ。
    そ、それは勘違いして欲しくないわ…。

    困ったわね…もうお蕎麦も無いし
    先程からお父さんに『凛、出来たか?』って何度も言われるし

    とりあえず、これをお父さんと一緒に食べるわ…。



  • 2015年01月05日
    凛よ…。

    今朝、悪い夢を見たわ…。

    遠くから何度も何度も私を呼ぶ声がして、誰…?って思ったら
    はんこ屋が自転車に乗って凄い速さで近づいてきたわ…
    それで、突然飛び降りて、私にだ、抱きついてきて…
    りんりん先生はぺったんたんめう!など愚昧な事を言いながら
    し、失礼かつ、はははははは破廉恥極まりない行為を
    わ、私にしようとしたのよ…。

    それで…びっくりして飛び起きたら
    窓の外、はんこ屋の方角から元気の良い
    『ぺったんぺったんぺったんたん!』というはんこ屋の声と
    お餅をつく音が聞こえたわ…。

    あ、貴方が変なかけ声をかけながらお餅をつくから
    朝から心臓が茹で上がって停止しそうになったじゃないの…。

    せ、責任をとりなさいよ…。