9筒を持ってきた滝沢はここから8索切り。
次巡もここから六萬を切り、789の三色あるいはドラの東で打点を狙った選択。
先制テンパイはTKB。配牌こそ形は苦しかったが、うまくまとめて2-5筒待ちでリーチとする。
リーチを受けた滝沢は打9筒で、やや押しの選択。自身は二向聴と苦しいものの、現物の九萬を抜いて手を崩したところで後が続かないため、ある程度自己都合で手を進めようといったところか。
滝沢も追いつき、テンパイ。ドラの東を切って追いかけリーチとする。
滝沢の待ちもTKBと同じく2-5筒だったが、赤5筒を一発ツモ。
東一局とはいえ、6,000オールのアガリはさすがに一枠決まったか。
滝沢は4巡目で七対子ドラドラのテンパイ。次巡持ってきた1索は他家二人が3巡目と4巡目に2索を切っており、待ちごろの牌に見える。ここはダマテンとし、堅実に加点を狙う。
そしてここでツモ切りリーチ。場に2索が全部見えたのが大きいか。1索は残り2枚だが、かなり山に残っていそうに見える。実際、残り2枚の1索は全て山。ツモれば跳満からのリーチで勝負に出る。
しかし、ここは滝沢がつかんだ三萬でTKBの満貫のアガリ。
まずはY.A-Zが門前混一色のテンパイ。追いかける立場ではあるが、ダマテンの選択。トップ目や2着目からの直撃なら着順上昇でき、自身の親もまだ残っているのでここは確実に満貫の加点をしようといったところか。
形はやや苦しいがドラ3あるTKBもここからチーして手を進める。多少リードしている2着目とはいえ下二人からは真っ先に狙われる立場、ここは少しでも点差を広げたいところ。
TKBは道中ドラを重ねて満貫のテンパイを入れるも、打ち出す2索はY.A-Zのアガリ。Y.A-Zはこの直撃で狙い通り2着に浮上する。
前局の放銃で3着目となったTKBだったが絶好の四萬を引きいれ、先制リーチ。ここをアガれば再び勝ち上がりに手がかかる。
親のY.A-Zもドラ3のテンパイで追いつくがこれをダマテン。役なしなのでリーチをしたいところだが、3着目からの直撃は避けたいという考えだろうか。
そしてTKBから切られる6筒。
痛すぎるアガリ逃しとなったが、さらにここからツモ切りリーチ。
かなりちぐはぐな選択に見えたが、これが敗着打となった。すぐに持ってきた七萬でTKBのアガリ。TKBはこの12,000点でトップ目に立ち、再び勝ち上がり圏内に。
下二人の勝ち上がり条件は共に倍満ツモとかなり厳しい。まるはタンピン系、Y.A-Zはドラの發を使った対子系の手で倍満を目指す。
筒子の一気通貫で一発裏1あるいは裏2条件を狙っていたまるだったが、一気通貫にはならない7筒引き。ひとまずテンパイはとるが、狙うは6筒引きでのタンヤオ変化あるいは1-4筒引きからのフリテンリーチか。
Y.A-Zも手が進まないまま、ツモ切った1索でTKBのアガリ。配牌からアガリに向かわず守備的に構えていたTKBだったが、七対子のテンパイを入れていた。
1回戦 第5試合はTKBと滝沢の勝ち上がり。滝沢はアガリ回数こそ1回だったが堅実な打ちまわしでリードを守り切り、2着勝ち上がりを決めた。
