Biography
- 2013年03月25日凛です。
貴方達は相変わらず浅薄な考えで浮かれているようだけれど…
俗物的な催しで、この静かな街が喧騒に包まれるのは
全く賛成できない。
日向美の伝統的な建築物も、衆目に触れていないからこそ
その寂の美たる、静寂な佇まいを保っているのよ。
観光化した古都が金銭と代償に本来の美しさ失い、
陳腐なテーマパークに塗り替えられた事例なんて全国に腐るほどあるでしょう。
私も貴方達と同じく…私なりにこの街が大事で…す、好きなの。
もう1つ教えてあげるわ。
喫茶店の母親らしき女性が隣町で夜な夜な飲み歩いているようで
暇を持て余している主婦達の恰好の話題になってるわよ。
私も学校の帰りに隣町の駅前で凄くガラの悪い連中と一緒にいるところを見たわ…。
喫茶店、貴方の母親は家にちゃんと帰ってきているの…?
凛 - 2013年03月26日凛です。
分かったわ。
喫茶店、貴方本当にいい子ね…。
でも、ほんの少しくらい優等生じゃない時があってもいいのよ。
凛 - 2013年03月27日凛です。
はんこ屋。「席巻」ね。
お節介かもしれないけど、一応言っておくわ。
よく分からないままに言葉を使うと恥をかくのよ。
凛 - 2013年03月29日凛です。
レコード屋へ。
貴方達がバンド練に精を入れているのは
私には微塵も関係ない事だからいい。
でも…。
どうして貴方はいっつもいつも!
公衆の面前であるというのに!
私を見るなり思い切り後ろから、だっ、抱きついてくるのよ!
今日なんか、私がどう引き剥がそうとしても
貴方、原子間の共有結合レベルで離れないから
さくら野の学生に思い切り写真を撮られたじゃないの……。
そのヘリオガバルスに勝るとも劣らない
貴方のアナーキズムに関しては、私も本当に理解不能だわ…。
ただでさえ最近人通りが多くなって外を歩きづらいというのに。
お願いだから私に恥をかかせないで頂戴…。
それと、はんこ屋。
……まあ、いいわ。
凛 - 2013年04月04日凛です。
ここ数日、商店街で喫茶店が歩いているのを
全然見かけないわね。
今日シャノワールを覗いてみたんだけれど
臨時休業って書いてあったわ。
あ…私がシャノワールに行ったのは
決して喫茶店が心配になったわけじゃなくて
そ、そうよ…。
この春の空のように本当に気紛れの鉄樹開花で
突然ちくわパフェを食べたくなっただけだから…。
…それで…
私の気紛れの行き先が迷子になってしまったから
貴方達に責任を取ってもらおうと、ここを見に来たのだけれど
彼女、バンド練習も休んでいるのね。
家で何かあったのかしら…。
凛 - 2013年04月04日凛です。
洋服屋。
貴方と一緒にしないでくれるかしら?
私は月明かり差す窓際で、文学に正面から向き合っているのよ。
本は幾ら読んでも、読みすぎるということは無いの。
私は、そうやって高尚で静かなるこの時を過ごしているの。
貴方が低俗な映像を鑑賞して、脳細胞を溶かしている間にね。
貴方も、私のお店に置いてある本を一度手に取ってみなさい。
きっと自分の凡愚さに気付くだろうから。
凛 - 2013年04月05日凛です。
あら、洋服屋
私は極めて正直で率直なディスクールを述べたまでよ。
でも、私が勧めた別の詩集は気に入ってくれたみたいだわね。
貴方が、それを気に入るとは意外だったわ。
私もその本は、とてもお気に入りなの。
しっかり読んで、洋服屋の語彙力が付くことを願っているわ。
凛 - 2013年04月10日凛です。
喫茶店。
曲聴かせてもらったわ。
とてもいい曲ね…。
貴方は穏やかで平和な人に見えたけど
心の中ではずっと自分を押し殺して孤独と戦っていたのね。
自己を見失う前にレコード屋達と出会えて本当に良かったわ。
貴方はとても強い子だわ…。
貴方の歌を聴いていると、色々と考えさせられる…。
凛 - 2013年04月23日凛です。
レコード屋が何か勝手な事書いているようだけど
今のうちにお断りしておくわ…。
何度も言っているでしょう。
私がバンドをするなんて……ありえないことなのよ。
大体何度も断っているのに、何故貴方は私を誘うのよ?
凛 - 2013年04月23日凛です。
な、な、何を言っているの…レコード屋?
本当に貴方の思考回路は理解できないわ…。
と、とにかく。私はバンドはやらない。そういうことよ。
貴方達moonbowのようなロックが作りたかったら、
参考になるようなCD貸してあげるから、私の部屋に一度来なさい。
それを聴いて自分達で精々頑張ることね…。
貴方達の手助けはしてあげる…でも、バンドはやらないの…。
分かってくれるかしら。
凛