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グリム・アイコマヤ2回目A

ニャーゴヤにてグリム・アイコたちが去った後、合体グリムの対策にレオンたちは頭を悩ませる。

レオン
「しっかし、クサビを壊すにしたって、あの合体グリムを倒さないといけないわけだろ?」

マヤ
「そうね……
 でも、私たち三人だけじゃ……」

アイコ
「向こうが合体するなら、こっちも合体技とかどうどう?」

レオン
「合体技か……いいんじゃねぇかそれ!」

マヤ
「いや、良くないから。
 こういうときってどうしたら……」

アイコ
「何言ってるの、マヤちん。
 簡単でしょ? 仲間は増やせばいいんだよ!」

マヤ
「え? どういうこと?」



その頃、クサビ前では幸せそうな表情をしたグリム・アイコが座り込んで約束のパフェを食べていた。


グリム・アイコ
「はむはむ……はむはむ……ん~♪」

グリム・マヤ
「なんだい、締まりのない顔して」

グリム・アイコ
「あま~いよ?マヤちんも食べる?」

グリム・マヤ
「あ、あたしは……ん……ひとくち」

グリム・アイコ
「じゃあ特別にあげよう。あ~ん」

グリム・マヤ
「あ~……はむ」

グリム・アイコ
「……ぷぷ」

グリム・マヤ
「ななな、なんだ!?」

グリム・アイコ
「マヤちん、クリームつけてカッコわる~」

グリム・マヤ
「うるさいッ!
 ……ったく、これだから面倒なんだよ」


エボルグリムたちがのんきなやり取りを行っていた頃、アイコたちのもとに救助連絡を受けた仲間が姿を現した。

アイコ
「よし、きたきたきたー!救援成功!」

ヴァニィ
「突然の連絡で驚きましたが、びゅんと飛んできましたよ!」

セリオス
「ちょうど転移のマジックアイテムを試作していたのが幸いしたな。
 手を貸そう」

レオン
「ヴァニィにセリオス!?すっげぇ、新しい魔法か!?」

セリオス
「ああ、グリモワールの位置を座標指定し、そこへ高速で移動する魔法が込められている」

マヤ
「一瞬でトーキョーから来たってこと!?これからは移動が楽になりそうね」

ヴァニィ
「画期的な魔法なのですが、なにぶん使用魔力が膨大過ぎまして!
 みなさんのご協力をいただき、私たち二人が代表で参りました!」

セリオス
「そういうわけだ。
 残念ながらこれ以上の救援は期待するな」

アイコ
「だいじょーぶ!
 二人も増えたら百人力……いや、二百人力だよ!」

マヤ
「またおかしなことを……ふふっ、でもアイコらしいわ」

アイコ
「でしょでしょー。よーし、絶対勝つよ!」

ヴァニィ
「はいっ! スクープを取りましょう!」


救援に訪れたヴァニィたちを引き連れて、アイコたちはクサビ前へと乗り込む。

アイコ
「たのもー!!」

グリム・アイコ
「あ、さっきのめんどい人たち……」

グリム・マヤ
「ほう、あたしたちに喧嘩売ろうってわけかい」

レオン
「ああ! 今度は負けないぜ!」

グリム・マヤ
「威勢だけのヤツは黙ってな!
 行くよ、アイコ!」

グリム・アイコ
「えー、さっきご褒美貰ったし……アフターサービス嫌なんだけど」

威勢良く立ち上がったグリム・マヤは、乗り気でないグリム・アイコの言動に気勢をそがれ前のめりになった。
緊迫感の欠片もないグリム・アイコのこめかみにグリム・マヤが拳を宛がう。

グリム・マヤ
「アーイーコー!!」

グリム・アイコ
「わかった……!
 わかったからグリグリしないでぇ……」

セリオス
「なんとも気の抜ける連中だな……。
 とはいえ、油断も容赦も一切しないが」


しぶしぶ了承したグリム・アイコと、彼女を説得したグリム・マヤは濃い瘴気を纏って巨大な一体のグリムへと変貌した。


ヴァニィ
「おーッと、これが噂の合体変身!凸凹タッグは臨戦態勢だ!!」
 みなさん、準備はよろしいでしょうか!?バトルスタートです!」

マヤ
「実況してる場合じゃないから!」


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