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グリム・レオン2回目A

シャロンたちがグリム・シャロンを封印した少し後のこと。

シャロン
「レオンさん、これを」

レオン
「ん? なんだこれ?
 達筆過ぎて全然読めねぇ……」

シャロン
「この前エボルグリムの襲撃があったあと、リエルさんと被害の確認をしていたんです」

リエル
「はい。 そこで見つけたのが、その果たし状なんですよ」

レオン
「果たし状? そんなもんを残していくやつ……
 まさか!?」

シャロン
「わたくしたちが最初に出会ったエボルグリム……
 あなたのエボルグリムですわ」

レオン
「なるほどな。 アイツとはちょくちょくやりあってるけど、結局決着はついてねぇしな」
「いいぜ、受けてやる!」

シャロン
「でも、題字が読めなかったのですから、中身もわかりませんわよね……」

レオン
「ぐぉっ!? 仕方ねぇだろ!」

リエル
「始まりの場所で待つ、って書いてありますね。
 つまり、その場所は……」

レオン
「――アラクラヤマ、だな!」


レオンたちは果たし状に従い、かつてグリム・レオンと初めて邂逅した場所・アラクラヤマに着く。
周囲の様子は以前訪れた時よりも禍々しいものに変化していた。

レオン
「なんだこりゃ……すげぇことになってるな」

ルキア
「前に来た時より、明らかにやばそう……」

セリオス
「瘴気の濃度が高い……ここのクサビは、今まで長く放置されてきたから当然か」

レオン
「へへっ! 盛り上がってきたな!」

ルキア
「レオン、本当にひとりで戦う気?」

レオン
「あっちからそう言われてるんだ。 卑怯なことできるかよ」

セリオス
「まったくおまえは……これを受け取れ」

レオン
「ん? ブレスレットか?」

セリオス
「ムジナから預かった。
 おまえが勝つために必要なものだ」

ルキア
「それと、こっちはイナリから。
 『ゴフ』って言うらしいんだけど、瘴気の影響がちょっと減るんだって」

レオン
「ありがとな、ふたりとも……いや、みんな!
 絶対勝ってみせるぜ!」

戦意に満ちたレオンの前に、グリム・レオンが姿を現す。

グリム・レオン
「ハハッ! 来たかよ、オリジナル!」

レオン
「おう! まさかそっちから果たし状を寄越すとは思わなかったぜ」

グリム・レオン
「どうやら、オレにもあまり時間がないようでなァ!」

レオン
「何だってかまわねぇよ。
 一対一、本気でやらせてもらうぜ!」

グリム・レオン
「おら、行くぞォッ!!」

レオン
「来いっ!!」

レオン&グリム・レオン
「うぉぉぉぉぉぉッ!!」

二人の戦闘が始まるや否や、激しい衝突が繰り返される。

ルキア
「凄い……互角!?」

セリオス
「いや、レオンが押している……ッ!」

レオン
「おりゃああああああ!!」

レオンの攻撃がグリム・レオンを捉える。

グリム・レオン
「ぐぉぉぉぉ!?」

レオン
「どうした、まだやれるだろ!?」

グリム・レオン
「ああ……まだ、まだだ……!
 ははっ! はははははっ!! 楽しい……楽しいぜぇ!!」

攻撃を受けたグリム・レオンはダメージなどまるで意に解さず、戦いを楽しんでいる様相だった。

レオン
「……へっ」

ルキア
「ふたりとも、笑ってる……」

セリオス
「拳を通してわかりあっている……のかもしれないな」

グリム・レオン
「ハッ!! こりゃ、本気を出さねぇとなぁッ!!」

レオン
「どんなもんだって、受けてたつぜッ!!」

グリム・レオン
「がぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

グリム・レオンが絶叫すると、瘴気が稲妻のようにほとばしり、巨大な獅子へと姿を変えた。
以前対峙したときとは異なり漆黒に染まったその姿は、あふれる力を誇示するかのようだった。

ルキア
「うわぁ、強そう!
 セリオス!?」

セリオス
「そうだな、頃合だろう。
 おい、レオン!」

レオン
「……ッ! なんだ!?」

セリオス
「グリモワールを掲げろ!」

レオン
「……わかった!」

ルキア
「わたしたちのマナを……受け取って!」

レオン
「ブレスレットから……ふたりのマナが……」
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!」

ルキアとセリオスが送ったマナは、レオンのグリモワールとブレスレットに注がれ、強力な光を放つ。
光は渦を巻きオーラとなってレオンの体を包んだ。

が、グリモワールが軋み細かなヒビが走ったことにレオンは気づかなかった


グリム・レオン
「GRYaaaaaaaaaaaaaa!!」

レオン
「さぁ、始めようぜ!
 全てをかけて……かかってこいッ!!」

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