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グリム・セリオス1回目B

グリム・セリオスの猛攻に暁の賢者たちは苦戦する。

マヤ
「なんなのこれ、めちゃくちゃじゃない!」

カイル
「僕たちの魔法では、かなり苦しいですね……」

セリオス
「セイクリッドライト……いや、これだ!」

セリオスが放った眩い閃光が周囲を真っ白に染め上げて闇を打ち消す。

グリム・セリオス
「……ぐ……なんだこれはァァァァァ!?」

強い光が収まる頃にはグリム・セリオスは人間態へと姿を変えていた。
夜空に煌々と輝く光の球体が浮かんでいる。

セリオス
「……なんとかなったようだな」

グリム・セリオス
「なんだ……なんなんだ、その魔法はァ!?」

マヤ
「あの光の玉、凄い……全然輝きが衰えないわ」

カイル
「これだけの光を維持するなんて……
 どんな精密なマナ操作が必要なのか……」

ユウ
「……まるで、太陽だね」

グリム・セリオス
「太陽……太陽だとォ!?
 この私の暗黒の世界に、そのような輝きなど――
 不要ォォォォォォォ!!」

グリム・セリオスが光を排除すべく攻撃魔法を放った。

マヤ
「させないわ!」

マヤの作り出した障壁が硬質な音を立ててそれを弾く。

ユウ
「弱点、見つけたりだね!」

カイル
「セリオス君、この魔法、まだもちますか?」

セリオス
「はぁ……はぁ……僕を誰だと思っているんだ。
 必ず、もたせる……!」

グリム・セリオス
「まさかこのような技で対抗してくるとは……
 さすがだなぁオリジナルッ!!」

セリオス
「贋作程度が僕に敵うと思うな。
 クサビのこと、お前たちのこと、洗いざらい吐いてもらおう!」

グリム・セリオス
「なんだ、貴様はまだ理解していないのか?
 ハハッ、ハハハハハッ! 実に愉快!!」
「ならば、ひとつだけ教えてやろう。
 もはや貴様たちの行動に意味はない……!」

セリオス
「意味は……ない?」

グリム・セリオス
「せいぜい考えて考えて考え尽くせ!
 その顔に免じて今は退くとしよう」

マヤ
「逃がさない!」

グリム・セリオス
「ふんっ!」

グリム・セリオスはその場から忽然とその姿を消した。

セリオス
「……追わなくていい」

ユウ
「どうして? 弱ってる今がチャンスじゃないの?」

セリオス
「僕たちも消耗している。
 それに、あれが僕の贋作だというなら、まだ策を講じている可能性がある」

カイル
「確かに言う通りですね。
 防衛はできたんです。 傷を癒すことを考えましょう」

マヤ
「そうね……みんな消耗してるし。
 セリオス君だってあんな魔法を使ったんだから……」

ユウ
「あ、停電も復旧してたみたいだね。
 とりあえず一件落着かな……」

セリオス
「あの忌々しいエボルグリムは、僕たちの行動に意味がないと言った……
 いったいどういうことだ?」
「敵はこのトーキョーに対して、既に何かの策を講じている……?
 だとしても、僕らのやることは変わらない」
「トーキョーを守るために戦う。 それだけだ」

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