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グリム・ミュー1回目A

~不可思議な空間~
エボルグリムたちが集う不可思議な空間で、グリム・ルキアは辺りを見渡した。

グリム・ルキア
「だんだんと顔ぶれも減ってきたね」

グリム・ユリ
「……それだけの数が倒されたということ」

グリム・シャロン
「………………ッ…………」

グリム・セリオス
「クク……あまりにも貧弱ッ!
 力が足りぬものは生まれた価値すらないッ!」

グリム・カイル
「クサビの強大な瘴気がある我らに比べればオリジナルなど取るに足らぬ。
 そうだろう?」

グリム・レオン
「さぁてな。そのクサビがあっても負けたヤツもいるじゃねぇか。
 まぁ、オレは楽しい戦いができりゃ、それでいい」

グリム・ルキア
「まったく、まとまりのないやつらだよ……。
 ところでミューのヤツは一人で行っちまったのかい?」


グリム・マラリヤ
「多分……そうだと思います……。
 ずいぶん楽しそうでしたけど」

グリム・ルキア
「お役目もあの子にとっちゃ遊びみたいなもんか。
 とはいえ……なんだか嫌な予感がするねぇ」



クサビの情報を元にセリオスたちはオキナーを訪れていた。
~オキナー~

セリオス
「それにしても日差しが強いな……」

ミュー
「ここは最南端ですから、そういう気候なのです」

クララ
「なんだか、溶けちゃいそうかも……」

ハルト
「ふん、灼熱の太陽など我が獄炎には、まったくの無力……」

クララ
「……って言いつつ、汗拭いてるよね」

ハルト
「う、うるさい……っ!」

セリオス
「こんな暑い場所にクサビがあるとはな……考えたものだ」

ハルト
「ふっ、我らの体力を削る目的か……浅はかなり!」

クララ
「……それで、クサビはどこにあるのかな?」

セリオス
「海の近くで水着の幽霊が現れるらしい。
 だが、おそらくは……」

ミュー
「それがグリム、ですね」

セリオス
「ああ。まだ被害は出ていないようだが、早めに片付けた方がいいだろう」

クララ
「うん……何があるかわからないもんね」

黒い影のような物が音もなく横切るのを見やって、ミューが足を止めた。

ミュー
「幽霊さん……ですか?」

クララ
「どうしたの、ミューちゃん?」

ミュー
「今、なにかが向こうを通ったです」

ハルト
「貴様の魔力の暴走……というわけではないのか?」

ミュー
「ぶんぶん。違うのです」

セリオス
「ならばグリムの仕業か?どっちにいった?」

ミュー
「……あっちです」

クララ
「うん、行ってみよう」

影を追いかけた先にはクサビがあり、その下ではミューに似た女の子が楽しそうにはしゃいでいた。

女の子
「あっはっはー! たーのしーいのだー!」

ミュー
「さっきのは……あれなのです」

女の子
「んー? みゅうにちょうせんしゃかー?」

ハルト
「なるほど……あの見た目、ミューのエボルグリムということだな。
 ふっ、他愛もない」

クララ
「そんなこと言って、油断しちゃダメだよ。
 すごい力を持ってるかも……」

グリム・ミュー
「おー! よくわかったなー!
 みゅうはどんなあいてもばばーんって、ぶっとばしちゃうのだー!!」

セリオス
「こちらのミューとはまるで違うようだな」

クララ
「でも、可愛らしいところはそっくり」

ミュー
「む……似てないのです」

グリム・ミュー
「あーだこーだいってないで、しょうぶ、はじめよー!!」
「ぐーるぐーるどーん!!」

無邪気な歓声を上げて、少女は巨大なイルカへとその姿を変えた。

グリム・ミュー
「さー、みゅうについてくるのだー!」


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