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グリム・ユリカイル2回目A

グリム・ユリたちとの邂逅から数日後、オーダイヴァにて調査を行うユリたちの元へと覚えのある気配が近づいてきていた。

ユリ
「ねぇカイル、本当にこの前のわたしのグリム、来るんだよね?」

カイル
「ええ、この前と同じ反応が近づいてきているようです。
 間違いないでしょう」

ユリ
「よーし、今度こそたお――」

カイル
「ユリさん! 上から来ます!」

ラスク
「おわ! 危ないって!」

意気込むユリの近くへと空からグリム・カイルとグリム・ユリが降ってくる。
慌てて飛び退くラスクたちの前に二人は大きな音を立てて着地した。

グリム・カイル
「ふん! 今度こそ我が
 貴様らを地獄に葬ってやろう」

グリム・ユリ
「……必ずあなたたちを倒して帰ります」

シャロン
「なるほど。苦戦したのも頷けます。
 この溢れ出る力……強敵ですわ」

ユリ
「よーし、今度こそ
 がっつり一撃入れてやるから!」

シャロン
「どうしてそう猪突猛進なんですの……。
 あちらのユリさんをもう少し見習っては……」

ユリ
「がーん!
 あたしってグリムよりダメ……」

ラスク
「あー、そうかもね……」

ユリ
「う……」

カイル
「ちょ、ラスクくん!?」

ラスク
「いや、悪気はなかったんだよ」

グリム・カイル
「ぐ、ぐぐぐぐ……
 貴様ら、やる気はあるのか!?」

グリム・ユリ
「…………ぷっ」

ユリ
「あれ……?」

シャロン
「エボルグリムが、笑いましたの?」

グリム・ユリ
「――っ!?
 ……行きますよ、カイル!」

グリム・カイル
「前回のことは我の責任だ。
 ならば、ひとつになりて最期まで相手をしよう!」


グリム・ユリ
「……少々驚きました。
 あなたが自分から私の手を借りるなどと」


グリム・カイル
「ふん……勝利のために最も適した手段を選んだまでだ」


グリム・ユリ
「……そうですか」
「では、全力で――参ります!」


濃い瘴気に包まれた二人は、一体の巨大なグリムへと姿を変えた。


ラスク
「あれ、話に聞いてたより強そうじゃない?」

カイル
「前回はエボルグリムたちの意思が通っていませんでした。
 だが、あの様子だと……」

シャロン
「ええ、恐らく比べ物にならないでしょうね」

ユリ
「いいじゃん!
 あたし、真正面から戦うよ!」

ラスク
「どうせそれしかないし、ユリに賛成」

カイル
「ええ。
 もうひとりの自分のような敵を相手に、
 逃げ出すわけにはいきませんからね」

シャロン
「では行きますわよ、みなさん!
 ユリさん、先陣は任せます!」

ユリ
「うんっ! 任された!」

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