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グリム・ヤンヤンラスク2回目B

ヤンヤン
「さあ、持っていくアル!
 お釣りはいらないアルよ!」

グリム・ラスク
「ぐあああ!!」

グリム・ヤンヤン
「アイヤー!!」

連携攻撃の末に放たれたヤンヤンの魔法攻撃のダメージにより、
エボルグリムたちは巨大グリムから人間態へとその姿を戻した。

ラスク
「悪いことすると罰を受けるのは当然だよね。
 大体、コレクションっていうのは、苦労して集めるものなんだから!」

グリム・ラスク
「バカじゃねぇの……
 それこそ、奪ったほうが楽じゃねぇか。
 無駄な時間がかかっちまう」

ラスク
「それを心から言ってるんだとしたら、コレクターの資格はないよ。
 やっぱりニセモノはニセモノってことだね」

グリム・ラスク
「キレイ事言いやがって……」

ラスク
「コレクションは自己満足かもしれないけど
 そんなものじゃ自分も満足させられないよ」

グリム・ラスク
「ははは……お前もいつかわかるぜ……。
 人から大切なものを奪うっていう快感がな……」

ラスク
「バカじゃないの。 そんなの一生、わかりたくない。
 僕は、コレクターだからね」

ラスクのグリモワールを掲げると、溢れ出した光がグリム・ラスクを包み込む。
仲間が封印される様を見たグリム・ヤンヤンが、ヤンヤンを睨み付ける。

グリム・ヤンヤン
「……ハッ、オマエも説教するつもりアルか」

ヤンヤン
「お金や物を手に入れるのはすーっごく大変アルよ!
 わたしがどれだけ苦労して稼いでると思ってるアルか!」

グリム・ヤンヤン
「なに言ってるアル。
 お前も楽して稼ごうとしたことくらい一回や二回は……」

ヤンヤン
「当然あるアル!
 でも楽な方法は失敗する確率が高いアル。
 それは今のオマエならよーくわかるはずアルよ」

グリム・ヤンヤン
「……そうアルな。
 そのツケが来たってことアルか」

ヤンヤン
「ところで盗品はどこアル?
 わたしにだけ教えるアル」

マヤ
「あなたね……」

ヤンヤン
「ち、違うアル。 横取りしようとか考えてないアルよ。
 持ち主たちに返そうと思っただけアル!」

グリム・ヤンヤン
「自分たちで探すといいアル。
 似たような顔なんだから、ついでにお縄につくと傑作アルな!」

憎まれ口をききつつ、グリム・ヤンヤンはヤンヤンのグリモワールの光に包まれていった。

ヤンヤン
「ばいばいアル。
 まあ、おおよその場所は予想できてるアル」

ラスク
「ま、コレクションって呼んでたし、すぐ見られるように身近な場所に隠すはずだからね」

マヤ
「クサビの近くってことね。
 早く見つけて返しましょう」

ヴァニィ
「ついに決着ですね!
 オリジナルが偽物を倒した瞬間!
 これはいい記事が書けそうです!」

ヤンヤン
「その記事にわたしたちのことをちゃーんと書くアルよ。
 いつまでも怪盗扱いはごめんアル」

ヴァニィ
「もちろんです!
 マイクも取り戻せましたし、ご迷惑をおかけした分、働きますよ!」

ラスク
「あいつらの自慢のコレクションを見に行こうよ。
 実はどんなものがあるのか、ちょっと楽しみなんだよね」

ヤンヤン
「ホント、楽しみアルな~。
 わたしたちのイメージアップアルよ!」

マヤ
「あのね……あなたたち、
 クサビを壊すっていう大事な目的を忘れてない?」

ラスク
「あ……」

ヤンヤン
「う……」

ヴァニィ
「おっと、的確な指摘におふたりも思わず青くなる!」

マヤ
「ヴァニィさん……あなたも反省しなさい」

ヴァニィ
「も、申し訳ありません!」



ヤンヤン
「しかし、まさか今回はエボルグリムの悪事で
 風評被害を受けるとは、思ってもみなかったアル!」

マヤ
「これまでもそうだったけど、自分たちに似た姿を倒すだなんて、
 あまり気分のいいものではないわよね」

ラスク
「この借りは、やつらのボスに返してやろうよ。
 あの御方ってやつにね!」

ヤンヤン
「その通りアル!
 悪は滅びる運命アルからな!」

ヴァニィ
「善因善果と申します!
 我々が正義を貫けば勝利は訪れるはず!
 力を合わせて頑張りましょう!」

マヤ
「もう……みんな調子いいんだから」

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