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グリム・タイガリック2回目B
タイガ
「これでしまいや!
避けられるもんなら、得意の計算で避けてみぃ!」
リック
「お前に叩きつけてやる。
戦う者の武の心得を拳に込めて!」
タイガ&リック
「はあああああああああああっ!!!」
タイガとリックは渾身の力を込めた一撃をグリムに叩き込んだ。
グリム・タイガ&グリム・リック
「ぐああああああああああっ!!?」
苦悶に満ちた呻き声を上げるグリムの瘴気は霧散し、人間態へとその姿を変えた。
グリム・リック
「クソッ、クソッ、クソがァッ!
このオレ様が負けるなんてぁ!」
リック
「勝利に執着することを、俺は悪いとは思わない。
だが、お前は方法を間違えた。
もしも、叶うのならば、正々堂々と正面からお前と戦ってみたかった」
グリム・リック
「ダボが、ふざけんなよぉ……誰がんなことやるか……。
言ってんだろうがぁ……勝ちのねぇ戦いはやらねぇってよ」
リックの掲げたグリモワールから溢れた光が、グリム・リックを捕らえて封じる。
グリム・タイガ
「リックのせいで作戦が台無しだ。
負けの結果は導き出されていなかったのに」
タイガ
「約束通り、見せたったで。
奇跡っちゅうもんをな」
グリム・タイガ
「なにが奇跡だ……
そんな不確かなものにすがるなど愚の骨頂……」
タイガ
「そうかもしれへんな。
俺かていつも奇跡が起きてくれるて、都合良く思とるわけやない。
でもな、頼りになる仲間がおったら、奇跡くらい簡単に引き寄せられるんや」
グリム・タイガ
「ありえない……そんなもの……僕は絶対に……」
グリム・タイガもまた、タイガの掲げたグリモワールから溢れた光に捕らわれ封じられた。
アイコ
「やったね、タイガ!
ふたりのエボルグリムを封印できたよ!」
ルキア
「あとはクサビをなんとかするだけだね」
タイガ
「ああ、そうやな……」
リック
「どうした、タイガ。
俺たちは勝ったんだ、喜んでいいんだぞ」
タイガ
「……なあ、リック。
あっちの俺が言うとるように、奇跡に頼った戦いってのはあかんのかな」
「お前はよう戦っとるからわかるやろ。
自分の持っとる実力同士のぶつかり合いがホンマの戦いやっちゅうこと」
リック
「グリムのタイガが言ったことは正しい。
勝負で自分以外のなにかに頼るのはあまりにも都合がよすぎる」
「だが、それは一対一での戦いだ。
仲間と共に戦うのなら、奇跡くらい望んでもいいんじゃないか」
タイガ
「そうか……そうやな! 俺たちはこれでええんや。
この先も仲間と一緒になんぼでも奇跡起こしたらあ!」
アイコ
「いいから、クサビのとこいこうよ!」
タイガ
「ちょ!?
せっかく決めとったのに!?」
ルキア
「あはははは、おっかしー」
リック
「まったくお前らは……」
「これでしまいや!
避けられるもんなら、得意の計算で避けてみぃ!」
リック
「お前に叩きつけてやる。
戦う者の武の心得を拳に込めて!」
タイガ&リック
「はあああああああああああっ!!!」
タイガとリックは渾身の力を込めた一撃をグリムに叩き込んだ。
グリム・タイガ&グリム・リック
「ぐああああああああああっ!!?」
苦悶に満ちた呻き声を上げるグリムの瘴気は霧散し、人間態へとその姿を変えた。
グリム・リック
「クソッ、クソッ、クソがァッ!
このオレ様が負けるなんてぁ!」
リック
「勝利に執着することを、俺は悪いとは思わない。
だが、お前は方法を間違えた。
もしも、叶うのならば、正々堂々と正面からお前と戦ってみたかった」
グリム・リック
「ダボが、ふざけんなよぉ……誰がんなことやるか……。
言ってんだろうがぁ……勝ちのねぇ戦いはやらねぇってよ」
リックの掲げたグリモワールから溢れた光が、グリム・リックを捕らえて封じる。
グリム・タイガ
「リックのせいで作戦が台無しだ。
負けの結果は導き出されていなかったのに」
タイガ
「約束通り、見せたったで。
奇跡っちゅうもんをな」
グリム・タイガ
「なにが奇跡だ……
そんな不確かなものにすがるなど愚の骨頂……」
タイガ
「そうかもしれへんな。
俺かていつも奇跡が起きてくれるて、都合良く思とるわけやない。
でもな、頼りになる仲間がおったら、奇跡くらい簡単に引き寄せられるんや」
グリム・タイガ
「ありえない……そんなもの……僕は絶対に……」
グリム・タイガもまた、タイガの掲げたグリモワールから溢れた光に捕らわれ封じられた。
アイコ
「やったね、タイガ!
ふたりのエボルグリムを封印できたよ!」
ルキア
「あとはクサビをなんとかするだけだね」
タイガ
「ああ、そうやな……」
リック
「どうした、タイガ。
俺たちは勝ったんだ、喜んでいいんだぞ」
タイガ
「……なあ、リック。
あっちの俺が言うとるように、奇跡に頼った戦いってのはあかんのかな」
「お前はよう戦っとるからわかるやろ。
自分の持っとる実力同士のぶつかり合いがホンマの戦いやっちゅうこと」
リック
「グリムのタイガが言ったことは正しい。
勝負で自分以外のなにかに頼るのはあまりにも都合がよすぎる」
「だが、それは一対一での戦いだ。
仲間と共に戦うのなら、奇跡くらい望んでもいいんじゃないか」
タイガ
「そうか……そうやな! 俺たちはこれでええんや。
この先も仲間と一緒になんぼでも奇跡起こしたらあ!」
アイコ
「いいから、クサビのとこいこうよ!」
タイガ
「ちょ!?
せっかく決めとったのに!?」
ルキア
「あはははは、おっかしー」
リック
「まったくお前らは……」