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グリム・メディア2回目A

メディア似の少女が姿を消した数日後、カイルたちはヒメッチにあるクサビ前へと向かっていた。

サツキ
「どうやら間に合ったようね。
 これから、あなたたちのグリモワールをアップデートします」

各々が持つグリモワールに光が走る。
光が収まったグリモワールには今まで存在しなかったアイコンが追加されていた。

カイル
「アップデートされたようですね。
 どんな新機能が? あの人型グリムに対抗する手段が見つかったんですか?」

サツキ
「これから説明するわね。
 あのグリムは近隣のクサビから、瘴気を取り込むことでほぼ無尽蔵に活動できるみたいなの」

アロエ
「ええと……それならクサビがなくなっても、ある程度は戦えるってこと?」

サツキ
「ええ、そうなるわ。そこで、グリモワールに人型グリムとのパスを繋ぐ機能を追加しました」

ユリ
「うーん? 全然わかんない……」

サツキ
「ようするにグリモワールの中にグリムを一時的に封印できます。
 瘴気を得られなくなったグリムはじきに消滅するでしょう」

カイル
「なるほど! それであれば必ずしもグリムを消滅させなくて良いということですね」

アロエ
「クサビを破壊するか、大きく消耗させれば、グリムを倒せるんだね」

カイル
「ええ。しかし、そろそろこの場所も瘴気が強くなってきました。
 じきにグリモワールに蓄積されたマナも尽きてしまいます」

メディア
「時間はそう残ってないってことね。私たちで頑張らなくっちゃ!」

ユリ
「だけど、ずっと回復されたら、いつまでも倒せないよ?」

カイル
「ずっと、回復……そうか!
 アロエさんも回復魔法は得意ですよね?」

アロエ
「う、うん……一応。
 メディアちゃんの方が専門だけど」

カイル
「それなら、勝機は見えます。
 あの人型グリムを回復させてあげましょう」

サツキ
「なるほど! クサビが力を増したことで、そのグリムの回復魔法はさらに強くなった。
 それを利用するのね」

ユリ・メディア・アロエ
「えぇ~~~~!?」

道中作戦会議をしながら彼らはようやくクサビ前へと辿り着く。

メディア似の少女
「うふっ、今度はそっちから来たのぉ?
 意外に負けず嫌いなのねぇ……ア・ナ・タ」

カイル
「え、ええ。
 このまま黙って見ているわけにもいきませんからね!」

メディア似の少女
「何しに来たか……ってクサビを壊しに来たに決まってるわよねぇ」

メディア似の少女
「でもこれ、もう少しで私が守らなくても良くなるんだけど……
 待ってく・れ・な・い?うふっ♪」

カイル
「そ、そういわれてもできません!」

アロエ
「……カイルくん、今迷わなかった?」

メディア
「もう、いい加減にして!もうすぐ大変なことになっちゃうんでしょ!
 そんなこと、絶対させないから!」

メディア似の少女
「うふっ、そんな悪い子は治療しちゃうわよぉ?」

ユリ
「こっちこそ、どかんとおしおきしちゃうから!」

メディア似の少女
「ご自由にどうぞぉ?
 私のこと、もっともぉっと気持ち良くし・て?」

カイル
「頼みました、二人とも!」

アロエ
「うん!やろう、メディアちゃん!」

メディア
「任せて、お姉ちゃん!」


メディア似の少女
「ああん、強烈ぅ。
 でも、クサビは絶対壊させないわぁ♪」

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