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グリム・セリオス2回目B
レオン
「ハァハァ…さすが俺のエボルグリムだな。
結構、きついぜ……」
グリム・レオン
「どうした? また逃げ帰るかァ!?」
レオン
「冗談!」
ルキア
「あとは任せたよ、セリオス!」
シャロン
「わたくしたちのマナも使ってください!」
ルキアとシャロンのグリモワールから発せられた光の奔流がセリオスを包む。
体に満ちる力強いマナを感じたセリオスは、
以前闇を晴らすために使った光の球を出現させた。
セリオス
「これで終わりにさせてもらう!」
以前は光球を維持するだけで精一杯だったが、
仲間から受けたマナにより、あのときの疲労は全く感じられない。
出来る、と確信したセリオスは、強大な光球を大鷲へと直撃させる。
グリム・セリオス
「うがァァァァァァァ!!」
大鷲を飲み込んだ光球は膨れ上がり、そして弾け飛んだ。
辺りを包んだ光が収まると、そこには息も絶え絶えに立つ
人間態へと戻ったグリム・セリオスの姿があった。
グリム・セリオス
「フハハ……ハハハハハ……!
まさか、あの魔法を攻撃に転用するとは……」
ルキア
「嘘っ! まだ倒れてないの!?」
シャロン
「凄まじい執念ですわね……」
セリオス
「レオンのサポートをしなければいけない。
情報を得られないのは残念だが、退場してもらおう!」
「セイクリッドライト!」
セリオスの放った攻撃魔法は確実に目標を捉える。
グリム・セリオス
「ぐおぉぉぉぉぉぉ!!
……ば、ばかな……この、私が…………」
セリオス
「贋物らしく、消え去れ!」
セリオスは己のエボルグリムにグリモワールを向け、封印を開始する。
溢れる光に包まれグリモワールへと吸収されていくグリム・セリオス。
が、突如歪んだ笑顔を浮かべる。
グリム・セリオス
「……これだ、このタイミングゥ!!」
実体の維持も怪しいグリム・セリオスから、
二人のレオン目掛けて魔法が放たれる。
レオン
「ぐあぁぁぁ!?」
グリム・レオン
「ぐおぉぉぉ!?」
ルキア
「レオン!?」
シャロン
「味方ごと攻撃しましたの!?」
グリム・レオン
「てめぇ……やりやがったなッ!?」
グリム・セリオス
「……ハハ、ハハハ……果たされる!
これで全てが果たされる!!」
セリオス
「お前たちの真の目的はなんだ!」
グリム・セリオス
「察しが悪いなァ、オリジナル……
ハハハ……ハハハハハハ!!」
「……………………」
封印が完了し光が収まったグリモワールを、
セリオスは苦々しげに見つめる。
セリオス
「……気に食わないな」
グリム・レオン
「あの野郎、まんまとやられやがった上に、オレを巻き込みやがって……!」
「クソッ! 勝負はおあずけだ、オリジナル!」
グリム・セリオスへの怒りの言葉を吐き、グリム・レオンは姿を消した。
ルキア
「行っちゃった……。
大丈夫? レオン」
レオン
「……ああ。
あんまりダメージは無いみたいだ」
シャロン
「セリオスさんのエボルグリム、気になることを言ってましたわね」
セリオス
「そうだな。
最後の行動、明らかになんらかの意図があってのことだ」
シャロン
「もしかしたらレオンさんの体に、何か起きている可能性もありますわ。
何にせよ調査は必要ですわね」
ルキア
「気になることはあるけど、ここも守れたし、とりあえず一件落着かな!」
事態の収まりを喜び、ルキアはレオンの背中を叩く。
レオン
「いって!? 何すんだよルキア!」
ルキア
「あ、あははは……ごめーん」
ムジナ
「………………」
イナリ
「兄様……どうしたんですか?」
ムジナ
「シャロンさんとセリオスさんの言うように、少し調べてみる必要があると思います。
グリモワールに異常が起きているかもしれない」
一応の勝利を収め、一行は帰途に着く。
が、レオンのグリモワールに瘴気めいたものが静かに浮かび上がった事に気づく者は居なかった。
「ハァハァ…さすが俺のエボルグリムだな。
結構、きついぜ……」
グリム・レオン
「どうした? また逃げ帰るかァ!?」
レオン
「冗談!」
ルキア
「あとは任せたよ、セリオス!」
シャロン
「わたくしたちのマナも使ってください!」
ルキアとシャロンのグリモワールから発せられた光の奔流がセリオスを包む。
体に満ちる力強いマナを感じたセリオスは、
以前闇を晴らすために使った光の球を出現させた。
セリオス
「これで終わりにさせてもらう!」
以前は光球を維持するだけで精一杯だったが、
仲間から受けたマナにより、あのときの疲労は全く感じられない。
出来る、と確信したセリオスは、強大な光球を大鷲へと直撃させる。
グリム・セリオス
「うがァァァァァァァ!!」
大鷲を飲み込んだ光球は膨れ上がり、そして弾け飛んだ。
辺りを包んだ光が収まると、そこには息も絶え絶えに立つ
人間態へと戻ったグリム・セリオスの姿があった。
グリム・セリオス
「フハハ……ハハハハハ……!
まさか、あの魔法を攻撃に転用するとは……」
ルキア
「嘘っ! まだ倒れてないの!?」
シャロン
「凄まじい執念ですわね……」
セリオス
「レオンのサポートをしなければいけない。
情報を得られないのは残念だが、退場してもらおう!」
「セイクリッドライト!」
セリオスの放った攻撃魔法は確実に目標を捉える。
グリム・セリオス
「ぐおぉぉぉぉぉぉ!!
……ば、ばかな……この、私が…………」
セリオス
「贋物らしく、消え去れ!」
セリオスは己のエボルグリムにグリモワールを向け、封印を開始する。
溢れる光に包まれグリモワールへと吸収されていくグリム・セリオス。
が、突如歪んだ笑顔を浮かべる。
グリム・セリオス
「……これだ、このタイミングゥ!!」
実体の維持も怪しいグリム・セリオスから、
二人のレオン目掛けて魔法が放たれる。
レオン
「ぐあぁぁぁ!?」
グリム・レオン
「ぐおぉぉぉ!?」
ルキア
「レオン!?」
シャロン
「味方ごと攻撃しましたの!?」
グリム・レオン
「てめぇ……やりやがったなッ!?」
グリム・セリオス
「……ハハ、ハハハ……果たされる!
これで全てが果たされる!!」
セリオス
「お前たちの真の目的はなんだ!」
グリム・セリオス
「察しが悪いなァ、オリジナル……
ハハハ……ハハハハハハ!!」
「……………………」
封印が完了し光が収まったグリモワールを、
セリオスは苦々しげに見つめる。
セリオス
「……気に食わないな」
グリム・レオン
「あの野郎、まんまとやられやがった上に、オレを巻き込みやがって……!」
「クソッ! 勝負はおあずけだ、オリジナル!」
グリム・セリオスへの怒りの言葉を吐き、グリム・レオンは姿を消した。
ルキア
「行っちゃった……。
大丈夫? レオン」
レオン
「……ああ。
あんまりダメージは無いみたいだ」
シャロン
「セリオスさんのエボルグリム、気になることを言ってましたわね」
セリオス
「そうだな。
最後の行動、明らかになんらかの意図があってのことだ」
シャロン
「もしかしたらレオンさんの体に、何か起きている可能性もありますわ。
何にせよ調査は必要ですわね」
ルキア
「気になることはあるけど、ここも守れたし、とりあえず一件落着かな!」
事態の収まりを喜び、ルキアはレオンの背中を叩く。
レオン
「いって!? 何すんだよルキア!」
ルキア
「あ、あははは……ごめーん」
ムジナ
「………………」
イナリ
「兄様……どうしたんですか?」
ムジナ
「シャロンさんとセリオスさんの言うように、少し調べてみる必要があると思います。
グリモワールに異常が起きているかもしれない」
一応の勝利を収め、一行は帰途に着く。
が、レオンのグリモワールに瘴気めいたものが静かに浮かび上がった事に気づく者は居なかった。